オフィスビル

損保ジャパン本社ビル

東京都新宿区西新宿に立つ地上43階・高さ200mの超高層オフィスビル。1976年に安田火災海上本社ビルとして竣工し、第19回BCS賞を受賞した。曲面を帯びたファサードが西新宿の直線的な超高層群のなかで異彩を放つ。

損保ジャパン本社ビル
写真: Kiyok / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
新宿区
竣工
1976年
階数
地上43階/地下6階
高さ
200m

西新宿の異形、曲面の塔

新宿駅西口から青梅街道を渡り、超高層ビルが立ち並ぶ一角を歩くと、あたりの直線的なカーテンウォールとは一線を画す曲面のシルエットに行き当たる。損保ジャパン本社ビルだ。地上43階・地下6階、高さ200メートルのこの建物は、1976年4月に安田火災海上本社ビルとして竣工し、同年5月に開業した。施工は大成建設・清水建設・鴻池組の共同企業体が担い、BCS賞(建築業協会賞)の第19回受賞作でもある。

西新宿の超高層地区における竣工の系譜を辿ると、霞が関ビルディング(1968年・千代田区)、京王プラザホテル(1971年)と続き、この安田火災ビルは1976年に開業した。超高層街区の形成期に建てられた一棟として、西新宿南縁のスカイラインを今に伝えている。

半世紀を経ても際立つ曲面ファサード

損保ジャパン本社ビルを語るとき、最も印象的なのはその外観だ。高さ200メートルの躯体が正面に向かって微妙に反り返るような曲面を描いており、垂直のグリッドで構成される周囲のビル群に対してはっきりとした個性を持つ。竣工から50年近くが経過してもなお、このシルエットは西新宿のスカイラインのなかで識別しやすい特徴として機能している。

建物の最上部に近い42階には、SOMPO美術館(旧・東郷青児美術館)が入居する。西洋絵画を中心に収蔵する本格的な美術館が、高さ200メートル近い高層ビルの上層に設けられた配置は、オフィスビルとしては異例だ。地上からエレベーターで一気に上昇し、新宿の街を見渡しながら美術作品と向き合えるこの空間は、建物に単なるオフィスを超えた文化的な文脈を与えている。

社名の変遷も建物の歴史を映す。「安田火災海上本社ビル」として開業し、合併・経営統合を経て「損保ジャパン日本興亜本社ビル」となり、2020年には現在の「損保ジャパン本社ビル」へと改称された。名前は変わっても、曲面のシルエットだけは半世紀変わらずここにある。

まとめ

損保ジャパン本社ビルは1976年竣工、地上43階・高さ200メートルの超高層オフィスビルだ。第19回BCS賞を受賞した曲面ファサードは西新宿の個性的なランドマークとして今も立ち続け、42階のSOMPO美術館とともに、建物に文化的な重さを添えている。新宿駅西口から青梅街道沿いに歩き、直線が林立する超高層群のなかでこの曲面の塔を探してほしい。

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参考・出典

  • 超高層ビル・都市開発研究所「損保ジャパン本社ビル」https://skyscrapers-and-urbandevelopment.com/page-258/page-29431/page-572/page-3778/
  • bb-building.net「損保ジャパン日本興亜本社ビル」https://bb-building.net/tokyo/deta/251.html
  • 超高層ビル・都市開発研究所(新宿区超高層)https://skyscraper-urban-development-institute.com/blog-entry-545.html

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