オフィスビル

愛宕グリーンヒルズ MORIタワー

愛宕山のふもと、緑と一体で計画された複合再開発のタワー。

愛宕グリーンヒルズ MORIタワー
写真: ishizima http://picasaweb.google.com/ishizima / CC BY 3.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
港区
竣工
2001年
階数
地上42階
高さ
187m
開発
森ビル

港区愛宕に立つ187mの塔

東京都港区愛宕。江戸時代から続く愛宕神社の鎮座するこの丘の周辺に、2001年、ひとつの高層オフィスビルが竣工した。愛宕グリーンヒルズ MORIタワー、地上42階・高さ187mの建物だ。

開発を手がけたのは森ビル。同社はこれ以前から東京都心の複合的な街区開発を積み重ねてきた事業者であり、このプロジェクトもその文脈の中に位置づけられる。ビルの名称に「グリーンヒルズ」と冠されているように、緑や丘の地形と建物との関係が意識された開発だったと言われる。

愛宕という場所は、都心にありながら独特の地形を持つ。愛宕山は東京23区内では自然の地形としてひときわ高い丘として知られており、その周辺に187mのタワーが建つことで、この一帯の都市景観は大きく更新された。地上から見上げると、神社の緑と高層ビルの外壁が視界に同居するという、都市的にも興味深い風景が生まれている。

港区西部における再開発の文脈

2001年という竣工年は、東京の都心再開発が加速していった時期と重なる。港区の西部エリア、とりわけ神谷町や虎ノ門周辺では、この時期前後にかけて大規模なオフィスビルや複合施設の整備が相次いだ。愛宕グリーンヒルズ MORIタワーもその流れの中で登場した建物として捉えられる。

42階建てという規模は、当時の港区においても存在感のある高さだった。オフィス用途を主体としたこの建物が加わることで、愛宕・神谷町エリアのビジネス拠点としての性格がより明確になったとされる。

森ビルによる大規模開発という点では、同社が手がける他のプロジェクトとの連続性も感じられる。都市の密度を高めながら、同時に公開空地や周辺の緑との関係に配慮するという姿勢は、こうした開発に共通して見られるアプローチだ。

まとめ

愛宕グリーンヒルズ MORIタワーは、歴史的な地形と現代の高層建築が交差する場所に立つオフィスビルだ。港区愛宕という、都心でありながら独特の歴史的文脈を持つエリアに、2001年という節目の時期に竣工したことは、この建物の背景を理解する上で重要な点だと思う。

高さ187m・42階という数字は、そのまま建物のスケールを示しているが、それ以上にこの建物が都市に与えた影響は、地形や既存の街区との関係の中でこそ読み解けるのではないだろうか。愛宕の丘を歩きながら、見上げるたびにそんなことを考える。

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参考・出典

  • Wikipedia『東京都の超高層建築物・構築物の一覧』(要最終確認)