福岡タワー
1989年のアジア太平洋博覧会(よかトピア)のシンボルとして誕生した高さ234mの電波塔。8,000枚のハーフミラーに包まれた正三角柱が博多湾を見渡す百道浜に立つ、日本一高い海浜タワー。
- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 福岡市早良区
- 竣工
- 1989年
- 階数
- 地上5階
- 高さ
- 234m
- 延床面積
- 約6,081㎡
- 設計
- 日建設計
博多湾に立つ8,000枚の鏡
福岡市早良区百道浜のシーサイドももち地区に、高さ234mの電波塔がそびえる。福岡タワーだ。外壁を包む8,000枚のハーフミラーが空と海と時刻の光を映し込み、正三角柱のシルエットが博多湾を見渡す海辺に際立つ。昼間は周囲の景色を反射して刻々と表情を変え、夜はLEDのライトアップによって昼とはまた異なる顔を見せる。
234mという高さは、日本の海浜タワーの中で最も高い。設計を担った日建設計は、海浜立地に対応した高水準の耐震・耐風性能をこの塔に与えた。地上部分の鉄骨自重は約3,500トンと軽量に設計される一方、基礎部分は約25,000トンに達し、重心を低く保つことで風速63m/秒・震度7に耐えられる安定した構造を実現している。延床面積は約6,081平方メートルとコンパクトだが、高さ116mから123mにかけての展望フロアは福岡市街地と博多湾の広大なパノラマを望む眺望スポットとして機能しており、竣工から35年以上が経つ今も多くの人が訪れる。
よかトピアが変えた百道浜
福岡タワーが建てられた契機は、1989年に開催されたアジア太平洋博覧会、通称「よかトピア」だ。福岡市制100周年を記念して企画されたこの国際博覧会のシンボルとして計画が進められ、1987年12月に着工、1989年2月に竣工した。施工は大成・竹中・清水・鹿島・大林の大手ゼネコン5社による建設工事共同企業体が担った。
博覧会の会場となった百道浜は、当時は整備途上の埋め立て地だった。よかトピアの開催を機にシーサイドももち地区として急速に整備が進み、博覧会閉幕後もスポーツ施設・商業施設・住宅地が集積する福岡市の新拠点へと変わっていった。福岡タワーはその中心に立ち続け、博覧会が短期間で都市の骨格を形成した事例として、百道浜周辺のまち歩きは都市開発の観点からも読み応えがある。
まとめ
1989年竣工・高さ234m・設計は日建設計。よかトピアのモニュメントとして百道浜に生まれた福岡タワーは、博覧会閉幕から35年以上を経てなお、九州最大の都市のシーサイドに立ち続けている。東京タワー(1958年竣工・高さ333m)や東京スカイツリー(2012年竣工・高さ634m)と並んで、日本の電波塔の系譜を考える上で欠かせない一基だ。シーサイドももち地区を訪れる際、周辺のホテルは楽天トラベルで探せる。
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関連リンク
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参考・出典
- 超高層ビル・都市開発研究所「福岡タワー」(地上5階・高さ234m・設計日建設計・延床面積6,080.87㎡・1989年2月竣工・施工大成竹中清水鹿島大林JV) https://skyscrapers-and-urbandevelopment.com/page-258/page-1454/page-1456/page-34428/
- 日本タワー連盟「福岡タワー」 https://www.japantowers.jp/fukuoka_tower/
- 全日本タワー連盟 https://www.japantowers.jp/fukuoka_tower/