オフィスビル

モード学園コクーンタワー

繭のような異形ファサードをもつ地上50階・高さ約204mの超高層学校ビル。東京モード学園、HAL東京、首都医校の3校が入居し、竣工年の2008年に日本初のエンポリス・スカイスクレイパー賞1位を受賞した。

モード学園コクーンタワー
写真: Svetlana Davidova / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
新宿区
竣工
2008年
階数
地上50階/地下4階
高さ
203.65m
開発
学校法人モード学園
設計
丹下都市建築設計(丹下憲孝)

繭が立つ、西新宿

東京都新宿区西新宿の超高層群に、2008年10月、ひときわ異彩を放つタワーが姿を現した。モード学園コクーンタワーである。地上50階・地下4階・高さ約204メートル。ガラスのカーテンウォールを縦に走る白い格子と、三方に膨らむ湾曲面が組み合わさり、まるで大きな繭(コクーン)を縦に立てたような外観が、西新宿のスカイラインに加わった。

「若者の可能性を包み込み、育む」という意図を建物のかたちに宿したのは、丹下健三が創設した事務所を継いだ丹下都市建築設計(丹下憲孝)だ。この建物は純粋なオフィスビルでも住宅タワーでもなく、ファッション・テクノロジー・医療の3専門学校が一棟に同居する稀有な学校ビルとして誕生した。入居するのは東京モード学園、HAL東京、首都医校の3校である。

竣工した2008年には、すぐれた超高層建築に与えられるエンポリス・スカイスクレイパー賞で世界1位に選ばれた。日本の建物がこの賞のトップを飾ったのはこれが初めてとされる。異形の外観が持つ建築的完成度と、学校という用途の特異さが重なった評価といえるだろう。

西新宿に刻まれた「学校超高層」の文脈

新宿駅西口から徒歩数分、1970年代以降に形成された西新宿の超高層街区の一角にコクーンタワーは立つ。周囲には新宿センタービルや新宿三井ビルディングなど、年代の近い均質なオフィスタワーが並ぶ。そのなかで、この建物は「教育」という機能を高さ200メートル超の超高層に折り重ねた存在として際立っている。

上層階の教室からは新宿の街並みが一望でき、学生たちは高さそのものを日常として過ごす。地上階のロビーには人が絶えず出入りし、ビルとは異なる独特のリズムがある。西新宿の超高層群がオフィスの街として形成されてきた文脈の中で、コクーンタワーはその文脈に「学び」という新たな層を付け加えた一棟として記憶されている。異形のシルエットは、機能の異質さが建築の外観に正直に表れた結果でもある。

まとめ

モード学園コクーンタワーは2008年竣工、地上50階・地下4階・高さ約204メートルの超高層学校ビルである。丹下都市建築設計が手がけた繭型の異形ファサードは国際的な評価を受け、竣工年のエンポリス・スカイスクレイパー賞でトップに輝いた。

新宿駅西口を出て西へ目を向ければ、超高層の林立するなかでひときわ異形のシルエットが目に飛び込んでくる。その繭の中に、何千もの学生たちの日常が積み重なっている。

関連記事:東京オペラシティタワー新宿センタービル新宿三井ビルディング

新宿・代々木周辺のホテルをお探しなら楽天トラベルもどうぞ。

関連リンク

PR

※ 以下のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれます。リンク先での購入・予約により当サイトが収益を得る場合があります。

参考・出典

  • モード学園コクーンタワー - Wikipedia(地上50階・地下4階・高さ203.65m・竣工2008年10月)
  • 東京モード学園公式サイト(所在地: 新宿区西新宿1-7-3)
  • 東京モード学園トピックス(エンポリス・スカイスクレイパー賞2008年1位・日本初)

地図でみる