富久クロス コンフォートタワー
新宿区富久町の市街地再開発から生まれた、地上55階・高さ約180メートルの大規模タワーマンション。2015年竣工。
- 用途
- マンション
- エリア
- 新宿区
- 竣工
- 2015年
- 階数
- 地上55階/地下2階
- 高さ
- 179.95m
- 延床面積
- 約138,964㎡
- 開発
- 野村不動産・三井不動産レジデンシャル・積水ハウス・阪急不動産
- 設計
- 久米設計
新宿の密集市街地に生まれた55階建て
東京都新宿区富久町。新宿御苑の北西に位置するこのエリアは、かつて細街路と木造建築が入り組んだ密集市街地だった。2015年、その地区に地上55階・高さ約180メートルの超高層住宅が竣工した。富久クロス コンフォートタワー——西富久地区の市街地再開発事業として計画され、野村不動産・三井不動産レジデンシャル・積水ハウス・阪急不動産の4社が共同で分譲したタワーマンションである。設計は久米設計、施工は戸田建設と五洋建設が担った。
「クロス」という名が示すように、この再開発では分譲住宅棟(コンフォートタワー)と賃貸棟(グリーンレジデンス)が同じ敷地に並ぶ複合街区が形成された。どちらも「富久クロス(Tomihisa Cross)」と総称され、住居機能を軸に周辺との街並みをつなぎ直す構成となっている。コンフォートタワーはその分譲住宅の中核を担う高層棟だ。
防災まちづくりが生んだランドマーク
西富久地区は、道路幅員が狭く建物が密集していたことから、大規模火災や地震時の避難に課題を抱えていた。都市再開発法に基づく第一種市街地再開発事業として整備が進められた背景には、こうした防災上の要請があった。
地上55階・地下2階、高さ179.95メートル(資料によって最高部191メートルとも)、延床面積約13万9,000平方メートルというスケールは、新宿区内でも有数の規模を持つ。再開発によって細街路だった敷地が一体的に整備され、公開空地や広場が新たに生まれた。従前の地権者が新建物に権利を戻す権利変換方式で進められており、地域の記憶を継承しながらも、防火・防災の観点から街区が刷新された。
設計を担った久米設計は、複雑な権利関係と大規模な施工の整理にあたりながら、高層棟と低層部の接続を設計した。建築主は西富久地区市街地再開発組合だが、4社の大手ディベロッパーが分譲を担ったことで、広域からの入居者を引きつける大規模住宅街区となった。新宿御苑の緑を近くに眺められる立地も、この場所の特徴のひとつだ。
まとめ
富久クロス コンフォートタワーは、2015年竣工、地上55階・地下2階、高さ約180メートルの超高層マンションである。防災まちづくりを目的とした市街地再開発の成果として生まれたこの棟は、かつて密集市街地だった富久町に新たなランドマークを打ち立てた。
新宿御苑から西へ数分歩くと、ガラスカーテンウォールの高層棟が視界に現れる。新宿という都市が古い街並みを解いてどのように再生しているかを感じるには、富久町をゆっくり歩いてみるのがいい。
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参考・出典
- 富久クロス - Wikipedia(ja)(地上55階・地下2階・高さ179.95m〈資料によって最高部191m〉・2015年5月竣工、久米設計、戸田建設・五洋建設施工、西富久地区市街地再開発組合)
- 東急リバブル 物件情報(延床面積138,964m²・高さは資料により軒高179.95m/最高191mの差異あり)https://www.livable.co.jp/mansion/library/000000073569/