多摩川スカイブリッジ
2022年3月開通、橋長約675mの複合ラーメン橋。最大支間長240mは国内最長。羽田グローバルウイングズと川崎殿町(キングスカイフロント)を結び、歩行者・自転車も渡れる橋として二大産業拠点間の「臨海産業軸」を形成する。
多摩川河口に架かる産業連携の橋
多摩川スカイブリッジは2022年(令和4年)3月12日に開通した、橋長約675メートルの道路橋だ。大田区羽田空港2丁目の羽田グローバルウイングズと、川崎市川崎区殿町3丁目のキングスカイフロントをつなぎ、多摩川の河口近くに架かる。東京都と川崎市が共同で整備し、橋梁部の費用約260億円を両都市が折半した。事業費の総額は約300億円に上る。
橋の本体は複合ラーメン橋と呼ばれる構造形式を採用している。鋼鉄製の上部工と鉄筋コンクリートの橋脚を一体的に剛結することで、高い剛性と経済性を両立させた。河川内の橋梁延長は602.2メートルで、最大支間長は240メートルに及ぶ。これは国内の複合ラーメン橋としては最長の支間長だ。標準幅員は17.3メートルで、車道2車線に加えて自転車・歩行者専用の通路を備える。架橋前は両岸を行き来するために大師橋まで迂回する必要があったが、開通後は徒歩で約10分という距離に短縮された。
羽田と川崎殿町を直結した産業軸
多摩川スカイブリッジが結ぶ二拠点は、それぞれ独自の産業集積を形成している。大田区側の羽田グローバルウイングズは旧羽田空港跡地を活用した国際的な産業創出拠点で、研究・試作・事業化を支える機能が集まる。川崎市側のキングスカイフロントは殿町地区に形成されたライフサイエンス・先端技術のクラスターで、製薬・医療機器・バイオ系の企業と研究機関が立地している。川崎市長は橋の開通を「次の100年の産業を生み出すインフラ」と位置づけた。
橋の上からは多摩川の川面と、着陸態勢に入った旅客機がほぼ真横を飛ぶ景色を同時に楽しむことができる。歩行者・自転車に開かれた橋として地域住民も日常的に利用しており、羽田空港周辺の開発動向と深く結びついたインフラになっている。
まとめ
2022年3月開通の多摩川スカイブリッジは、橋長約675メートル・最大支間長240メートルの複合ラーメン橋として多摩川河口に架かり、羽田と川崎殿町の二大産業拠点を空間的につないできた。国内最長支間の橋梁技術と、歩行者・自転車を含む多様な移動手段に対応した断面設計が、臨海産業軸の形成を後押しする新世代のインフラとして機能している。
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関連リンク
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参考・出典
- 川崎市「多摩川スカイブリッジ開通」https://www.city.kawasaki.jp/590/page/0000136510.html
- 五洋建設「多摩川スカイブリッジ プロジェクト」https://www.penta-ocean.co.jp/business/project/pj_story/2023/41.html
- 日経XTECH「川崎から羽田へ歩いて渡る! 多摩川スカイブリッジ開通」https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00110/00290/
- 東京都報道発表「多摩川スカイブリッジ開通」https://www.spt.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/12/22/05.html