高速道路

東名高速道路

1969年(昭和44年)5月26日に全通した全長346.7kmの幹線高速道路。東京都世田谷区の東京ICから愛知県小牧市の小牧ICに至り、名神高速と連結して東京〜西宮間536kmを結ぶ。高度経済成長期の物流と沿線都市の発展を支えた日本の基幹道路。

東名高速道路
写真: Oka21000 / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

東京と名古屋を直結した開通の衝撃

東名高速道路の正式名称は東海自動車道、路線番号はE1だ。東京都世田谷区の東京インターチェンジを起点に、神奈川・静岡・愛知の各県を横断し、愛知県小牧市の小牧インターチェンジまで全長346.7キロメートルを走る。1962年(昭和37年)に着工し、部分開通を経て1969年(昭和44年)5月26日に全線が開通した。最後の区間は神奈川県の大井松田インターチェンジと静岡県の御殿場インターチェンジのあいだだった。

全通以前、東京から名古屋まで国道1号を走ると所要時間は約9時間30分を要した。東名の全通によってその時間は約5時間弱に短縮された。半分近い時間が浮いたことは、単に移動の快適さを増したにとどまらず、日本の物流と産業の地理を塗り替えた。厚木・沼津・静岡・浜松・豊橋といった東名沿線の都市が製造業や物流拠点として成長を加速させた背景には、このアクセス革命があった。

名神と手をつなぎ生まれた太平洋ベルトの幹線

東名高速が小牧インターチェンジに達したとき、そこには既に名神高速道路(E1名神)が待っていた。1963年(昭和38年)に日本初の都市間高速道路として開通した名神は、小牧から大阪・西宮へと続く。東名と名神を通しで走れば、東京から西宮まで536キロメートルが高速で結ばれる。高度経済成長を支えた太平洋ベルト地帯を一本の道が縦に貫く構図が、ここに完成した。

観光面でも変化は大きかった。箱根・富士・伊豆・浜名湖へのアクセスが劇的に改善されたことで、東名はドライブ旅行という新しいレジャー形態を一般に広める役割も担った。東名の静岡県区間では、晴れた日に富士山の山容が車窓を埋める。この景色は開通から半世紀以上を経た今もなお東名の顔だ。

まとめ

1969年5月26日に全通した東名高速道路(E1、346.7km)は、名神高速との接続で東京〜西宮間536kmの幹線を完成させ、東海道メガロポリスの物流と観光の両面に大きな転換をもたらした。東名は今日も圏央道(C4)東京湾アクアラインと接続し、首都圏の広域ネットワークの一翼を担い続けている。富士の山容と駿河湾の青さが交互に現れる静岡の車窓は、日本の幹線道路ならではの旅情を今も運んでくる。

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参考・出典

  • 東名高速道路全通記念日(5月26日)雑学ネタ帳 https://zatsuneta.com/archives/105261.html(1969年5月26日全通・全長346.7kmを確認)
  • 東名高速道路開通 浜松市100年のあゆみ https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/100ayumi/1969.html
  • 東名高速道路 コトバンク https://kotobank.jp/word/%E6%9D%B1%E5%90%8D%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%81%93%E8%B7%AF-104240(東京〜名古屋の所要時間短縮・名神との接続を確認)

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