圏央道(首都圏中央連絡自動車道)
都心から約40〜60km圏を環状に結ぶ計画全長約300kmの高速道路。1996年3月に青梅IC〜鶴ヶ島JCT間で初開通し、東名・中央・関越・東北・常磐・東関東と東京湾アクアラインを横断的に接続する首都圏三環状の最外周路線。
都心の外側50km圏を回る大環状道路
首都圏中央連絡自動車道、通称「圏央道」は、東京都心から約40〜60キロメートル圏を大きく周回する計画全長約300キロメートルの環状高速道路だ。路線番号はC4(国道468号)。東名高速・中央道・関越道・東北道・常磐道・東関東道と東京湾アクアラインという放射状の高速道路を、都心から離れた外側で横断的に結ぶ。横浜、厚木、相模原、八王子、青梅、川越、久喜、つくば、成田、木更津と、首都圏の主要都市を次々と通過しながら大きな環を描く。
最初の区間が開通したのは1996年(平成8年)3月26日のことだ。東京都青梅市の青梅インターチェンジから埼玉県鶴ヶ島市の鶴ヶ島ジャンクションまでが圏央道として初めて供用された。それ以降、神奈川・埼玉・茨城・千葉の各区間が段階的に延伸を重ねた。2017年(平成29年)2月26日には茨城県内の境古河インターチェンジからつくば中央インターチェンジまでの区間が全通し、東北自動車道・常磐自動車道・東関東自動車道という東側の放射高速が、都心を通らずにつながった。
放射高速を束ねる物流の骨格
圏央道が首都圏の交通に果たす役割は、「放射道路を外側で横に束ねること」にある。放射高速はそれぞれ東京を中心に外側へ向かって走るが、その交点を横でつなぐ環がなければ、たとえば横浜から宇都宮へ向かう大型トラックは都心の首都高を必ず通過しなければならない。圏央道はその迂回路として機能する。各地の流通センターや工業団地が圏央道の沿線に集積するのは、この物流上の利便性が企業の立地選択を根本から変えてきたためだ。
首都圏の三環状の最外周に位置する圏央道は、中間の外環道や首都高中央環状線(C2)と組み合わさることで、首都圏全体の環状道路網を形成する。神奈川の横浜湘南道路(横浜〜海老名間)や千葉の一部区間はなお事業中であり、圏央道の環はまだ完全には閉じていない。
まとめ
1996年の青梅IC〜鶴ヶ島JCT間初開通から、2017年の茨城区間全通まで20年以上をかけて延伸を続けてきた圏央道は、都心から約40〜60km圏を巡る計画全長約300kmの環状高速道路だ。東名から東京湾アクアラインまで7本の放射高速と接続し、都心を通らない「外回り」の大動脈として首都圏の物流を支えている。環の完成途上という現実は、首都圏の道路整備が今も進行形であることを静かに伝えている。圏央道を走れば、山際の緑や広大な田畑が広がる首都圏外縁部の風景に出会える。
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参考・出典
- 圏央道(首都圏中央連絡自動車道)国土交通省関東地方整備局 https://www.ktr.mlit.go.jp/road/shihon/index00000036.html(総延長約300km・都心40〜60km圏を確認)
- 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)はいつ開通したか 相模原市FAQ https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/1026875/faq/jyutaku/1002014.html(初開通1996年3月26日 青梅IC〜鶴ヶ島JCTを確認)
- 圏央道茨城区間(境古河IC〜つくば中央IC)全通2017年2月26日 ナビタイムジャパン https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/201702/23_4063.html