東京ゲートブリッジ
2012年に開通した、若洲と中央防波堤を結ぶ全長2618メートルのトラス橋。二頭の恐竜が向かい合うような姿から「恐竜橋」とも呼ばれる。羽田空港の高さ制限と大型船の通航という二つの条件を同時に満たすため、吊り橋でも斜張橋でもないこの独特の形状が選ばれた。
二頭の恐竜が向かい合う橋
東京ゲートブリッジは2012年(平成24年)2月12日に開通した、東京港を渡る全長2618メートルのトラス橋だ。江東区の若洲と、埋め立てで生まれた中央防波堤とを結び、東京港臨海道路の一部を構成する。中央のトラスが二つ、まるで恐竜が向かい合って口を突き出しているように見えることから、「恐竜橋」の愛称で親しまれている。海面から橋の路面までの高さは54.6メートルに達する。
このユニークな形状は、デザインの遊びではなく、二つの厳しい条件を同時に解いた結果だ。橋の下を大型船が通航するには十分な桁下高が要り、一方で近くの羽田空港の空域には高さ制限がかかる。高い主塔を立てる吊り橋や斜張橋はこの高さ制限に触れてしまう。そこで、上に大きく伸びずに強度を確保できるトラス橋という構造が選ばれた。
湾岸物流を支える臨海道路
東京ゲートブリッジが担うのは、臨海部に集中する交通と物流の効率化だ。慢性的な渋滞を緩和し、コンテナふ頭や物流拠点が集まる湾岸エリアの移動を円滑にする狙いで整備された。橋には歩道も設けられ、開通初日には眺望を求める歩行者の長い行列ができたという。都心の高層ビル群や東京湾を一望できる眺めは、この橋のもう一つの魅力になっている。
無骨なトラスの鉄骨が連なる姿は、装飾を削ぎ落とした機能美そのものだ。用途と制約から必然的に導かれた形が、結果として東京湾に個性的なランドマークを生み出した。埋め立て地の先端に立つこの橋は、拡張を続ける東京の港湾インフラの最前線を象徴している。
まとめ
東京ゲートブリッジは、全長2618メートルのトラス橋として2012年に開通し、若洲と中央防波堤を結んで東京港臨海道路の一翼を担ってきた。「恐竜橋」と呼ばれるその形は、大型船の通航と羽田空港の高さ制限という二つの条件から必然的に導かれたものだ。橋の歩道を歩けば、無骨な鉄骨のトラス越しに東京湾と都心のスカイラインが広がり、機能から生まれた造形の迫力を間近に感じられる。
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参考・出典
- 東京ゲートブリッジ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/東京ゲートブリッジ
- 東京ゲートブリッジの構造詳細検討 土木学会 https://committees.jsce.or.jp/steel/system/files/05東京ゲートブリッジの構造詳細検討.pdf