オフィスビル

キャナルシティ博多

1996年4月に開業した福岡市博多区の大規模複合施設。アメリカ人建築家ジョン・ジャーディが設計した人工運河を中心に据えた独特の空間構成が特徴で、延床面積は約234,000平方メートルに達する。

キャナルシティ博多
写真: そらみみ (Soramimi) / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
福岡市博多区
竣工
1996年
開発
福岡地所
設計
ジョン・ジャーディ(The Jerde Partnership)

運河が街を貫く異色の商業複合施設

福岡市博多区住吉。博多駅から徒歩約10分、中洲川端からも徒歩圏内のこの場所に、1996年4月20日、ひとつの「街」が誕生した。キャナルシティ博多である。

開発を手がけたのは福岡地所。設計はアメリカ人建築家ジョン・ジャーディ(The Jerde Partnership)が担った。複数の棟が延床面積約234,000平方メートルにわたる規模で、ホテル・映画館・劇場・商業テナント・オフィスを内包する。建物中央に流れる人工運河(「ザ・キャナル」)は延長180メートルにおよび、この施設の名称の由来でもある。

ジャーディは米国でユニバーサル・シティウォーク(カリフォルニア)なども手がけた、大規模商業施設の設計で知られる建築家だ。日本の商業施設設計者にはない演劇的・映画的な空間演出を得意とし、キャナルシティにもその手法が色濃く表れている。曲面と色彩を多用した外壁、水辺の広場、重層的な回廊は、従来の国内ショッピングモールとは一線を画す景観をつくり出した。

博多の都市空間に埋め込まれた観光拠点

開業当初から、キャナルシティ博多は福岡を代表する観光スポットとして国内外から注目を集めた。博多駅周辺や中洲エリアとは異なる新たな人の流れをこの地区に生み出し、周辺の開発も促した。

施設は7棟の建物から構成され、各棟をつなぐ吹き抜けの屋外回廊が内外を曖昧につなぐ。開業後も増築や改装を繰り返しており、博多バスターミナルに近い利便性も相まって、地元の日常使いと観光需要の両方を取り込む施設として定着している。

福岡市は人口増加が続く都市であり、天神ビッグバンと博多コネクティッドと呼ばれる大規模な再開発計画が進んでいる。その流れのなかで、キャナルシティ博多は1996年開業のパイオニアとして、都市の記憶に刻まれた存在となっている。

まとめ

キャナルシティ博多は1996年4月開業、福岡地所が開発しジョン・ジャーディが設計した延床面積約234,000平方メートルの複合施設である。人工運河を軸にした空間構成は、国内の商業建築に新たな表現を持ち込んだ事例として建築史的にも記録される。訪れる際は运河沿いに歩きながら、建物と水面の関係を確かめてみてほしい。

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参考・出典

  • キャナルシティ博多 - Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/キャナルシティ博多)

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