タカシマヤタイムズスクエア
1996年開業、旧新宿貨物駅跡地の大規模再開発によって誕生した複合商業施設。高島屋新宿店を核テナントに据え、JR新宿駅南口のランドマークとなった。

- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 渋谷区
- 竣工
- 1996年
- 階数
- 地上14階/地下4階
- 高さ
- 77m
- 開発
- レールシティ東開発
- 設計
- 日建設計
貨物駅跡地に生まれた南口のランドマーク
JR新宿駅の南口を出ると、高さ約77メートルの大型複合施設が目前に広がる。タカシマヤタイムズスクエアだ。正式名称はタイムズスクエアビルで、高島屋新宿店を核テナントとするこの施設は、1996年10月4日に開業した。地上14階・地下4階建て、日建設計が手がけた建物は、旧国鉄新宿貨物駅の跡地を舞台とした大規模再開発の産物である。住所は渋谷区千駄ヶ谷五丁目であり、「新宿の南口」にありながら行政上は渋谷区に属するという地番のねじれを持つ。
新宿駅の南側には、かつて新宿貨物駅の広大な操車場が広がっていた。国鉄分割民営化に伴いその整備が進められ、開発主体となったレールシティ東開発(国鉄清算事業団の子会社)が、跡地を商業・業務複合施設として活用するプロジェクトを主導した。同時期に整備されたバスターミナルやJR東日本の施設群とともに、南口一帯の都市機能を大きく転換させた再開発だった。
「新宿の第四の顔」をつくった商業力
タカシマヤタイムズスクエアが開業する以前、新宿南口は東口・西口・北口の各方面に比べてはるかに地味な存在だった。高島屋の核テナント入居に加え、東急ハンズや紀伊國屋書店などが同施設内に出店したことで、南口は一気に人の流れを集める回遊エリアへと変貌した。その後、隣接して小田急サザンタワーやJR新宿ミライナタワーが整備されたことで、南口は新宿駅の「第四の顔」として確立され、周辺街区は完結した業務・商業地区へと成長していった。
日建設計による建物デザインは、商業空間を大きな整形ボリュームとしてまとめながら、南口の軸線に対して開口部を設けている。東京23区内では最後の大規模百貨店開業として注目を集めた高島屋新宿店の開設が、この施設の注目度を一気に高めた。国鉄跡地という素性が、商業施設の登場によって忘れられていく過程は、渋谷・新宿の大型再開発に繰り返し見られるパターンでもある。
まとめ
タカシマヤタイムズスクエアは1996年竣工、地上14階・高さ約77メートル。旧新宿貨物駅跡地の再開発によって誕生した複合商業施設は、南口という「新宿の裏口」を人で賑わう街区へと変えた。新宿を訪れる機会があれば、南口から紀伊國屋書店や高島屋を抜けて小田急サザンタワー方面まで歩き、駅前再開発の連鎖をたどってみてほしい。
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参考・出典
- Wikipedia『タカシマヤタイムズスクエア』(竣工1996年・地上14階・地下4階・高さ77m・設計日建設計・開発レールシティ東開発)