来島海峡大橋
1999年5月に開通した世界初の3連吊橋群。大島と愛媛県今治市を結ぶ全長4,105mの3本の吊橋で構成され、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の四国側の結節点をなす。

- 用途
- 橋
- エリア
- 今治市
- 竣工
- 1999年
- 高さ
- 178m
- 開発
- 本州四国連絡高速道路株式会社
世界初の3連吊橋が瀬戸内海を渡る
しまなみ海道(西瀬戸自動車道)の四国側玄関口に位置する来島海峡大橋は、第一・第二・第三の3本の吊橋が連続する世界初の3連吊橋として1999年5月1日に開通した。大島東岸から愛媛県今治市の今治北インターチェンジまでを繋ぐ合計延長は4,105メートルに達し、個々の橋の径間はそれぞれ600メートル・1,020メートル・1,030メートルと変化に富んでいる。最も高い主塔の高さは約178メートルで、複雑な潮流が渦巻く来島海峡の上空にそびえる姿は圧巻だ。
来島海峡は古来より潮流の速さで知られ、瀬戸内海最大の難所のひとつとされてきた。大潮時には流速が10ノット(約18.5km/h)を超えることもあり、橋の基礎設計には特殊な耐流体力学解析が求められた。3本の橋に配した6基の主塔と4か所のアンカレッジが力を分散させ、厳しい環境に対する高い耐久性を実現している。
自転車・歩行者道も備える島と島のかけ橋
来島海峡大橋はしまなみ海道の橋梁の中でも特に自転車・歩行者道の設備が充実している。橋の下部に設けられた専用レーンは今治側と大島側の斜路に接続し、島々を漕ぎ渡るサイクリストにとって大きな意味を持つルートだ。来島の潮流を真下に眺めながら走る体験は、しまなみ海道随一の絶景区間として国内外のサイクリストを引きつけている。
1988年に着工、開通まで約11年を要したこの橋は、本州四国連絡高速道路株式会社(旧・本州四国連絡橋公団)が整備した。明石海峡大橋・瀬戸大橋と並ぶ本州四国連絡橋の3ルートの一翼を担い、四国と本州の間に自動車・自転車・歩行者それぞれが使える唯一のルートを提供している。
まとめ
1999年5月開通の来島海峡大橋は、世界初の3連吊橋として全長4,105メートルにわたり大島と今治を結ぶ。来島海峡の急潮を越えるこの橋はしまなみ海道の白眉であり、橋上から眺める瀬戸内海の島々と潮流の景観は圧倒的だ。愛媛に訪れた際にはぜひ自転車を借りて、橋の上から海峡の風を感じてほしい。
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