大鳴門橋
1985年6月に開通した鳴門海峡をまたぐ吊橋。全長1,629m・中央径間876.3mで、橋桁の内部には渦潮を眺める遊歩道「渦の道」が設けられている。神戸淡路鳴門自動車道の一部として四国と淡路島を結ぶ。

- 用途
- 橋
- エリア
- 鳴門市・南あわじ市
- 竣工
- 1985年
- 高さ
- 125.93m
- 開発
- 本州四国連絡高速道路株式会社(旧・本州四国連絡橋公団)
渦潮の真上を渡る鳴門海峡の吊橋
淡路島の南端から徳島県鳴門市へ——鳴門海峡の急流の上に架かる大鳴門橋は、1985年6月8日に開通した吊橋だ。全長1,629メートル、中央径間876.3メートルで、塔の高さは約125.93メートルに達する。神戸淡路鳴門自動車道(E28)の一部として四国と本州を結ぶ重要なルートをなし、橋の上には4車線の道路が通っている。
大鳴門橋の橋桁は二層構造で、上層に4車線の車道、下層は将来の新幹線敷設に備えたスペースが確保されている。この「鉄道用スペース」はいまなお未使用のまま橋桁の中に横たわっており、代わりに一部が観光目的に活用されている——橋の中に海面から45メートルの高さで設けられた遊歩道「渦の道」だ。全長450メートルのこの通路は、所々にガラス床が埋め込まれており、真下に広がる鳴門の渦潮を見下ろすことができる。
世界三大潮流が生む渦潮と橋の景観
鳴門海峡は瀬戸内海と紀伊水道の水位差が生み出す急潮で知られ、大潮時には直径20メートルを超えることもある渦潮(うずしお)が発生する。この自然現象は世界三大潮流のひとつとして知られ、春と秋の大潮の時期には橋の下に次々と渦が生まれる光景は圧巻だ。渦の道から見下ろすもよし、観潮船で海面から見上げるもよし、大鳴門橋はその存在自体がこの自然景観の観覧台となっている。
明石海峡大橋と同じ神戸淡路鳴門自動車道上に位置するこの橋は、同道の全線開通(1998年)に先んじて開通した。来島海峡大橋や明石海峡大橋と並んで本州四国連絡橋公団の事業として建設されたが、その中でも大鳴門橋は最初に開通した橋のひとつとして、四国と本州の往来を大きく変えた先駆けだ。
まとめ
1985年6月開通の大鳴門橋は、全長1,629メートル・塔高125.93メートルの吊橋で、鳴門海峡の荒れる潮流の上をまたぐ。橋桁内の遊歩道「渦の道」から真下の渦潮を眺める体験は、橋梁観光として唯一無二の価値を持つ。淡路島と四国徳島を結ぶこの橋を渡るなら、時間に余裕を持って渦の道に立ち寄ってほしい。
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