東京ゲートブリッジ

2012年2月12日開通、全長2,618mの鋼トラス橋。水面から最上部まで約87.8m、主径間440mは国内第2位のトラス橋。羽田の航空制限空域に配慮したトラス構造が「恐竜の骨格」を思わせる独特のシルエットを生んだ。

東京ゲートブリッジ
写真: Kakidai / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
エリア
江東区
竣工
2012年
高さ
87.8m
設計
セントラルコンサルタント・パシフィックコンサルタンツ(基本設計・細部設計)

羽田の空域制限が刻んだトラスの骨格

東京港の沖合、江東区若洲と中央防波堤外側埋立地の間に、巨大なトラス橋が2012年2月12日に開通した。東京ゲートブリッジ、全長2,618メートル。そのうち海上をまたぐ主橋梁部は1,618メートルに達し、水面からの橋梁最上部の高さは約87.8メートルだ。主径間440メートルは大阪の港大橋に次いで日本第2位のトラス橋の規模であり、二つのトラス構造が向き合う独特のシルエットから「恐竜橋」という愛称が定着した。

この独特の形状には明確な理由がある。橋の上空には羽田空港の飛行経路があり、橋全体の高さには厳しい制限がかかっていた。一方、東京港の重要航路が橋の下を通るため、船舶の航行に必要な桁下空間も確保しなければならない。吊橋なら主塔が高くなりすぎる。この二重の制約を満たす構造として選ばれたのが、塔をもたない鋼3径間連続トラス・ボックス複合構造だった。国土交通省関東地方整備局が事業主体となり、設計はセントラルコンサルタントとパシフィックコンサルタンツが担った。

中央防波堤へのアクセスを開いた東京港臨海道路

東京ゲートブリッジは単体の橋として計画されたわけではない。「東京港臨海道路(Ⅱ期)」の一部として整備された道路インフラで、全体延長は約8キロメートル。臨海部の城南島から中央防波堤外側埋立地を経て若洲まで、従来は海路に頼っていたエリアへの道路アクセスを確立した。中央防波堤外側埋立地は東京都が長年にわたり廃棄物を受け入れてきた大規模な埋立地で、各種施設や物流拠点が点在する。橋の開通によって陸路での輸送効率が大幅に改善し、臨海物流の動線が再編された。

若洲側の橋詰には若洲海浜公園が広がり、橋のたもとから自転車や徒歩でアクセスできる遊歩道も整備されている。橋そのものは自動車専用道路(4車線)だが、公園の海辺から見上げる2つのトラス桁の連なりは、複雑な格子状の鋼材が空に向かって組み上がる力強い光景だ。都市とその海の境界にある構造物として、陸からも、橋のたもとからも、独自の建築的な存在感を放つ。

まとめ

2012年2月12日に開通した東京ゲートブリッジは、主径間440メートル・水面高87.8メートルの鋼トラス橋として、東京港と中央防波堤を陸路でつなぐ東京港臨海道路の核心を担う。羽田の飛行制限という都市特有の制約が生んだ「恐竜」の造形は、機能と形の合理的な一致を示す土木デザインの好例だ。

若洲海浜公園から橋全体を見渡せば、対岸の埋立地越しにレインボーブリッジや都心のスカイラインが重なる。江東区の臨海エリアは東京ポートシティ竹芝など最新の都市開発とも近い。訪れる際の宿泊には楽天トラベルもご利用ください。

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参考・出典

  • 東京港臨海道路(東京ゲートブリッジ)開通 国土交通省関東地方整備局 https://www.ktr.mlit.go.jp/syuto/syuto_topics0005.html
  • 東京ゲートブリッジ基本設計・主橋梁部細部設計 セントラルコンサルタント https://www.central-con.co.jp/projects/東京ゲートブリッジ基本設計・主橋梁部細部設計/
  • 東京ゲートブリッジ(東京港臨海道路) 国土交通省関東地方整備局 PDF https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000617625.pdf
  • 東京ゲートブリッジ(プロジェクト) 五洋建設 https://www.penta-ocean.co.jp/business/project/work/facility/bridge/016.html
  • 座標: Wikidata Q1644970

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