交通網

相鉄・JR直通線

2019年11月30日開業。西谷〜羽沢横浜国大間の約2.7kmの地下連絡線を新設し、相鉄本線と新宿・渋谷方面のJR線が初めて直結した。設計最高速度120km/h、二俣川〜新宿を乗り換えなし約44分で結ぶ。

相鉄・JR直通線
写真: さとみんくる / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

「横浜止まり」を超えた2.7キロ

相模鉄道(相鉄)はながらく「横浜止まり」と称されてきた。海老名や湘南台から伸びる路線は、終点の横浜で必ず他社線への乗り換えを要した。その壁を打ち破ったのが、2019年11月30日に開業した相鉄・JR直通線だ。相鉄本線の西谷駅と、JR東海道貨物線の横浜羽沢駅付近を地下トンネルで結ぶ連絡線を新設することで、相鉄の電車が初めて独自のルートで新宿・渋谷方面へ乗り入れる道が開けた。

連絡線の区間は西谷〜羽沢横浜国大間の約2.7キロメートル、全区間が地下を走る。横浜市神奈川区の住宅地の地下をくぐり抜け、JR東海道貨物線に合流したのち、横須賀線・湘南新宿ラインのルートを経由して都心へ向かう。新設された羽沢横浜国大駅は横浜国立大学の最寄りに位置し、相鉄とJR東日本の共同使用駅として機能する。二俣川から新宿までの所要時間は約44分──横浜を経由しない都心アクセスが現実になった。

施設の建設・保有は独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)が担い、相鉄とJR東日本が上下分離方式で乗り入れを行う。設計最高速度は120km/hで、都市近郊の直通路線として十分な俊足だ。

神奈川東部方面線の第一段階

この路線は「神奈川東部方面線」と呼ばれるより大きな構想の第一段階に位置づけられていた。構想は1985年(昭和60年)の運輸政策審議会第7号答申にさかのぼる。横浜市西部・神奈川県央と東京都心を速達的に結ぶ広域ネットワークの必要性が示され、2000年の第18号答申で現在の計画に近い形が示された。工事施行認可は2012年で、JRTTが地下工事を進めた。

2019年の開業から4年後、第二段階となる相鉄新横浜線・東急新横浜線が2023年3月18日に開業した。羽沢横浜国大から新横浜を経て日吉まで至るこの路線により、相鉄線から東急・東京メトロ・東武・西武を含む7社局14路線が一本でつながる広域ネットワークが完成した。2.7キロの地下連絡線という控えめな規模だが、その区間がネットワーク全体の礎となった。

まとめ

2019年11月30日に開業した相鉄・JR直通線は、西谷〜羽沢横浜国大間の約2.7キロを地下で結び、相鉄と都心JR線を初めて直結した路線だ。神奈川東部方面線の第一段階として、2023年の東急接続とあわせて7社局14路線をつなぐ直通ネットワークの起点となった。羽沢横浜国大駅のホームで相鉄の車両とJRの車両が同じ線路を行き来する光景に、その接続の意味を実感できる。

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参考・出典

  • 相鉄・JR直通線 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E9%89%84%E3%83%BBJR%E7%9B%B4%E9%80%9A%E7%B7%9A
  • JRTT 鉄道・運輸機構「神奈川東部方面線 整備実績」https://www.jrtt.go.jp/construction/achievement/sotetsu-jr.html
  • 開業1周年を迎えた「相鉄・JR直通線」 鉄道チャンネル https://tetsudo-ch.com/11004028.html
  • 相鉄・JR直通で誕生する「羽沢横浜国大駅」の利便性が恐ろしく悪いワケ ダイヤモンド https://diamond.jp/articles/-/221429

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