オフィスビル

日本橋三井タワー

重要文化財・三井本館に隣接して建つ地上39階・高さ約195mの超高層複合ビル。2005年竣工、三井不動産が開発。30〜38階にマンダリン オリエンタル 東京を内包し、歴史と現代建築が共存する日本橋室町の顔となっている。

日本橋三井タワー
写真: 663highland / CC BY 2.5 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
中央区
竣工
2005年
階数
地上39階/地下4階
高さ
195m
延床面積
約133,855㎡
開発
三井不動産
設計
シーザー・ペリ & Associates Japan、日本設計

重要文化財のとなりに立つ超高層

日本橋室町の通りを歩いていると、石造りの列柱が整然と並ぶ重厚な建物のすぐ隣に、ガラスと石材を纏った細身の高層棟が青空へと伸びているのが目に入る。手前の石造りの建物は1929年竣工の三井本館——重要文化財に指定された新古典主義様式の歴史的建造物だ。そのすぐ隣に、この文化財と一体の街区を形成しているのが、2005年竣工の日本橋三井タワーである。

地上39階・地下4階、高さ約195メートル。三井不動産が開発事業者となり、設計はシーザー・ペリ & Associates Japanと日本設計が担当した。延床面積は約133,855平方メートルに達するオフィス・ホテル・店舗の複合ビルで、敷地は日本橋の橋詰から徒歩数分の日本橋室町二丁目に位置する。三井グループが江戸時代から拠点を構えてきたこの地に、重要文化財の真隣という特別なロケーションで建った超高層だ。

歴史と現代が並立する街並み

三井本館は、ニューヨークの建築事務所トローブリッジ&リヴィングストンが設計した新古典主義様式の建物で、石材の外壁と整然と並ぶ列柱が通りに威厳ある表情を与えている。隣に立つ日本橋三井タワーは、この文化財を直接改変することなく、隣接地に超高層として自立した。高層棟の外壁にも石材が採用されており、三井本館の水平ラインに呼応するファサードが意識されているとされる。往来から見上げると、1929年の古典様式と2005年の超高層が一連のスカイラインをなしている。その時代差は70年以上に及ぶ。

30〜38階には「マンダリン オリエンタル 東京」が入居し、38階にホテルロビーを構えている。日本橋の街並みを高所から見渡せるこのホテルは、国内外の旅行者に広く知られる存在だ。低層部の飲食・物販テナントや地下連絡通路は周辺街区と結ばれており、日本橋室町一帯の回遊ネットワークを担っている。

日本橋は五街道の起点として江戸時代から続く商業・金融の集積地であり、2000年代以降は大規模な再開発が相次いだ。日本橋三井タワーはその初期を代表する一棟として、エリア変化のさきがけとなった建物だ。同時期に丸の内・大手町でも大型再開発が進んだが、「重要文化財の隣に超高層」という組み合わせはこの場所にしかない固有の光景を生み出している。

まとめ

日本橋三井タワーは2005年竣工、地上39階・高さ約195メートルの超高層複合ビルだ。重要文化財・三井本館と一体の街区をなし、70年超の時代差を持つ新旧の建物が室町通りに並立している。この「歴史の隣に現代建築」という光景は日本でも稀であり、建築散策の目的地として十分な価値がある。日本橋を歩くなら、通り沿いの石積みと高層ガラスのファサードをぜひ間近に見比べてほしい。

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参考・出典

  • 日本橋三井タワー - Wikipedia(地上39階・地下4階・高さ194.69m・2005年竣工・シーザー・ペリ & Associates Japan設計)
  • 東京都環境局 建物諸元2026年1月現在(所在 中央区日本橋室町二丁目1番1号・延床面積133,855.68㎡)
  • 三井本館 - Wikipedia(1929年竣工・重要文化財・トローブリッジ&リヴィングストン設計)

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