JPタワー(KITTE)
旧東京中央郵便局の外壁を保存・活用した低層部と地上38階・高さ200mの高層棟が一体となった複合ビル。2012年竣工。商業施設KITTEを内包する。
- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 千代田区
- 竣工
- 2012年
- 階数
- 地上38階/地下4階
- 高さ
- 200m
- 開発
- 日本郵便・JR東日本・三菱地所
- 設計
- 三菱地所設計
郵便局の外壁と超高層タワーの共存
東京駅丸の内南口から行幸通りへ出て少し南に向かうと、石造の水平ラインが印象的な建物が目に入る。それがJPタワーだ。2012年に竣工した地上38階・地下4階建て、高さ200メートルの複合ビルで、東京駅に隣接する一等地に建っている。
このビルを他の超高層と大きく異なる存在にしているのは、その足元に宿る歴史の重みだ。旧東京中央郵便局の外壁の一部が保存・活用され、現代の高層棟と一体として構成されている。旧局舎は1931年竣工で、逓信省に在籍した建築家・吉田鉄郎が設計したモダニズム建築として名高い。現在のJPタワーの設計は三菱地所設計が担い、日本郵便・JR東日本・三菱地所の三者による共同事業として計画・建設された。
低層部の商業施設「KITTE」は地下1階から地上6階に広がる。中央吹き抜けを核にした開放的なインテリアは建築家・隈研吾が手がけており、旧郵便局のイメージを丁寧に継ぎながらも現代的な空間を生み出している。「KITTE」という名は「切手」に由来し、郵便という場所の記憶を名前にまで織り込んでいる。
保存と開発をつなぐ手法
旧東京中央郵便局は建て替えの議論が浮上した際、保存か解体かをめぐって大きな論争を呼んだ。最終的には外壁等の一部を残す形でJPタワーが建設され、歴史的建造物の記憶を引き継ぎながら超高層ビルとして更新された。この手法は、近代建築の保存と都市開発をどう両立するかという問いへのひとつの答えとして、その後の議論にも影響を与えた。
高層棟は軒高200メートルに達しながらも、東京駅丸の内駅舎や周囲の古典的な街並みとの連続性を意識したデザインとなっている。郵便という機能を長く担ってきた敷地に、今度は商業とオフィスという新しい機能が重なった。東京駅前という日本の都市の中心で、1931年の局舎外壁と2012年の超高層棟が並び立つ光景は、丸の内再開発のなかでも独自の存在感を放っている。
まとめ
JPタワーは2012年竣工、地上38階・高さ200メートルの複合ビルだ。旧東京中央郵便局(1931年竣工・吉田鉄郎設計)の外壁を保存しながら建設された点に、このビルの個性がある。商業施設KITTEとともに東京駅のすぐ南側に立ち、歴史の積み重なりを体現している。東京駅周辺を散策する際には、古い外壁と現代の高層棟が一体となった独特のファサードをぜひ間近に見てほしい。
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参考・出典
- JPタワー - Wikipedia(地上38階・地下4階・軒高200.0m・2012年竣工)
- 東京中央郵便局 - Wikipedia(1931年竣工・吉田鉄郎設計)
- KITTE 内装デザイン 隈研吾(kkaa.co.jp・商店建築ブログ)