オフィスビル

大手町タワー

皇居と東京駅の間、大手町の一等地に2014年竣工した地上38階・高さ約200mの複合超高層。KPF設計で、足元に都市の森「大手町の森」を抱え、最上部にラグジュアリーホテル「アマン東京」を内包する。

大手町タワー
写真: Kakidai / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2014年
階数
地上38階/地下6階
高さ
200m
開発
東京建物・大成建設
設計
KPF(コーン・ペダーセン・フォックス)

都市の森と超高層がひとつになった大手町の象徴

東京駅日本橋口から大手町方面へ歩き出すと、ほどなく緑の向こうに高層棟の姿が現れる。都心の一等地に在来種の高木が茂る光景は、この場所が単なるオフィスビルとは違う何かを目指していることを一瞬で伝える。それが大手町タワーだ。2014年4月に全体竣工した地上38階・地下6階建て、高さ約200メートルの複合超高層で、設計は世界的な設計事務所KPF(コーン・ペダーセン・フォックス)が手がけた。東京建物と大成建設が共同で開発し、大成建設が施工を担った。

ビル足元の「大手町の森」は、このプロジェクトが最も力を入れた試みのひとつだ。都市再生特別地区の指定を活用し、本格的な都市林として整備された空間は、ヒートアイランド対策と生態系ネットワークの強化を同時に狙う。皇居の濠と緑から続くような軸線を意識した植栽のレイアウトは、東京の都市計画の文脈でも注目されてきた。人の背丈を超える高木の間を歩くと、目の前の超高層がいきなり遠くなるような奥行きを感じる。

大手町連鎖型都市再生プロジェクトの核として

大手町タワーは「大手町連鎖型都市再生プロジェクト」と呼ばれる段階的な街区更新の一翼を担う。複数の老朽化したビルを順次建て替えながら、一棟が竣工したら次の解体へと連鎖を繋いでいく手法で、都心の業務地区を止まることなく更新し続けるという発想だ。このビルはその中で大型棟として、プロジェクト全体の方向性を示す役割を果たした。

棟内の最上部にはラグジュアリーホテル「アマン東京」が入居する。客室デザインはケリー・ヒルによるとされ、障子や和紙を想起させる空間が都心の高空に広がる。地下にはオフィスや周辺住民向けの商業施設「OOTEMORI(オーテモリ)」が設けられ、大手町の地下歩行者ネットワークと結ばれている。

まとめ

大手町タワーは2014年竣工、地上38階・高さ約200メートルの複合超高層だ。KPFが設計し、東京建物と大成建設が共同で開発した。森・ホテル・オフィス・商業を一体化した構成は、2010年代以降の東京大規模再開発が目指した方向をよく体現している。皇居外苑の緑から連続するように大手町を歩いてくると、ビルの迫力がまた違って見える。東京駅周辺の散策ルートに、ぜひ加えてほしい。東京駅・大手町エリアに宿泊するなら、駅直結や徒歩圏内のホテルが充実しており、日帰りでは見きれない街の重なりを存分に味わえる。

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参考・出典

  • The Skyscraper Center: The Otemachi Tower - roof height 199.7m, 38 floors above / 6 floors below, completed April 2014 (skyscrapercenter.com/building/the-otemachi-tower/13981)
  • 東京建物・大成建設プレスリリース 2013年8月29日「大手町タワー一次竣工のお知らせ」(pdf.irpocket.com/C8804/qnwX/aqR9/It3Y.pdf)
  • KPF公式サイト - The Otemachi Tower プロジェクトページ (kpf.com/project/the-otemachi-tower)

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