高速道路

箱崎ジャンクション

東京都中央区日本橋箱崎町に位置する首都高速の要衝。都心環状線(C1)・6号向島線・9号深川線が絡み合う4層立体構造と、高速道路内のロータリーという異例の設計が「キング・オブ・ジャンクション」の異名を生んだ。

箱崎ジャンクション
写真: Kabacchi / CC BY 2.0 (Wikimedia Commons)

都市高速の結節点、その複雑な生い立ち

東京都中央区日本橋箱崎町。隅田川が近く、首都高速6号向島線が頭上を走るこの一角に、「キング・オブ・ジャンクション」と称される構造物が存在する。箱崎ジャンクションだ。都心環状線(C1)・6号向島線・9号深川線という3本の主要路線が一点に集中するこのJCTは、首都高屈指の交通の要衝であり、同時に慢性的な渋滞の名所でもある。

6号向島線の江戸橋JCT〜向島間が開通したのは1971年3月21日だ。しかし箱崎の現在の構造を決定づけたのは、9年後の1980年2月5日、9号深川線の開通に合わせて箱崎JCTが供用開始された瞬間だった。東京湾岸と都心を結ぶ9号線が接続したことで、箱崎は単なる分岐点からC1・6号・9号の3路線が絡み合う結節点へと変貌した。建設当時から「化け物インター」と呼ばれたのは、その複雑さゆえにほかならない。

ロータリーと信号機という異例の存在

箱崎JCTの最大の特色は「箱崎ロータリー」だ。一般道を含めると4層構造となる立体高架の下部に、右回り一方通行のロータリーが組み込まれている。このロータリーを介して6号向島線と9号深川線の間を乗り継ぐ動線は、標準的なJCTには見られない特殊設計だ。ロータリー内には箱崎パーキングエリア(PA)も設けられ、高速道路と一体の休憩施設として機能してきた。

さらに異例だったのが高速道路内の信号機の存在だ。合流部の交通処理のために設置されたこの信号は40年以上にわたって運用され続けてきたが、2025年に撤去された。また、1994〜1998年の改良工事では都心環状線内回りから9号深川線への専用分岐が新設され、織り込み渋滞の解消が図られた。

まとめ

箱崎ジャンクションは、1980年2月5日に9号深川線の開通とともに現在の形を整えた中央区日本橋箱崎町の首都高速要衝だ。都心環状線・6号向島線・9号深川線が集中する4層立体構造と高速道路内ロータリーという稀有な設計が、「キング・オブ・ジャンクション」の異名を証明している。隅田川沿いの遊歩道から見上げると、幾重にも重なる高架の造形が、東京のインフラが積み重ねてきた歴史の複雑さをありありと語りかけてくる。

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参考・出典

  • 首都高9号深川線が開通した日 複雑怪奇な「箱崎JCT」とともに 1980.2.5 (trafficnews.jp/post/115097)
  • 首都高速6号向島線 Wikipedia (ja.wikipedia.org/wiki/首都高速6号向島線)—1971年3月21日開通
  • 首都高速9号深川線 Wikipedia (ja.wikipedia.org/wiki/首都高速9号深川線)—1980年2月5日開通
  • 箱崎ジャンクション Wikipedia (ja.wikipedia.org/wiki/箱崎ジャンクション)—4層構造・ロータリー・改良工事
  • ドッチに向かって走ればいいんだ?首都高の難所「箱崎JCT」から名物の「信号機」が消えた (webcartop.jp/2025/02/1544830/)—信号機撤去2025年

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