高速道路

首都高 日本橋区間地下化事業

日本橋川上空の首都高速高架橋を撤去し、地下に移設する大規模工事。神田橋JCT〜江戸橋JCT間の約1.8km、事業費約3,200億円。2035年度の地下開通、2040年度の高架撤去完了を目指す。

60年ぶりに青空が戻る

東京都中央区の日本橋。江戸時代から日本の道路網の起点であり続けたこの場所に、1963年、首都高速道路の高架橋が川の上に建設された。以来60年以上にわたり、日本橋の上空には高速道路が覆いかぶさり続けてきた。その高架を撤去し、地下に通す大規模工事が今まさに進んでいる。首都高速道路日本橋区間地下化事業だ。

2020年3月に国土交通大臣から事業許可を受け、同年4月には東京都知事から都市計画事業認可を得た。対象区間は神田橋ジャンクション(千代田区)から江戸橋ジャンクション(中央区)までの約1.8キロメートル。1日に約10万台が通行するこの区間の高架橋は、建設から半世紀以上を経て老朽化が進んでおり、地下化によって道路の機能を維持しながら上空の景観を回復させることが目指されている。

地下化工事の規模と工法

工事のうち、日本橋川の直下を掘削するシールドトンネル区間は大成建設が受注し、2024年3月から2034年3月までの10年間にわたる工期が設定されている。非開削工法を採用することで、川底や周辺の既存構造物へ与える影響を最小限に抑えながら掘り進める計画だ。事業費は総額約3,200億円で、首都高速道路株式会社が最大の負担を担い、東京都・中央区および民間事業者がそれぞれ分担する構成となっている。

地下トンネルの開通は2035年度、現在の高架橋の撤去完了は2040年度が目標とされている。工事が完了すれば、日本橋の上空からは高速道路が消え、川と橋と街が一体となった景観が生まれる見込みだ。日本橋と首都高の現在の姿を記録に残しておくなら、今が最後の機会かもしれない。

まとめ

首都高速道路日本橋区間地下化事業は、神田橋JCT〜江戸橋JCT間の約1.8kmを対象に、2020年に着手された大規模インフラ改造計画だ。事業費約3,200億円、シールドトンネル工事は2024年〜2034年、地下開通は2035年度、高架撤去完了は2040年度という長期スケジュールで進む。1963年に日本橋川の上に生まれた高架が、2040年代には歴史の一ページとなる。今の日本橋川沿いを歩くとき、上空の高架に目をやることで、東京のインフラが辿ってきた60年と、これから歩む変化の両方を体感できる。

関連記事:江戸橋ジャンクション首都高速都心環状線(C1)

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参考・出典

  • 事業の概要:首都高速道路日本橋区間地下化事業(shutoko.jp/ss/nihonbashi-tikaka/overview/)
  • 日本橋周辺のまちづくりと連携した首都高速道路の地下化(東京都都市整備局)
  • 大成建設がシールドトンネル工事761億円で受注(日経クロステック)

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