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新宿駅

1885年(明治18年)開業。JR東日本・小田急・京王・東京メトロ・都営地下鉄の5社が乗り入れ、36のホームと69の直接出口を持つ世界最多乗降客数のターミナル駅。西口の超高層タワーを核とした「新宿グランドターミナル」再編計画が現在進行中だ。

新宿駅
写真: Dick Thomas Johnson / CC BY 2.0 (Wikimedia Commons)

世界一の乗降客数を抱えるターミナル

1885年(明治18年)3月1日、新宿駅は日本鉄道の赤羽〜品川間を結ぶ中間駅として産声を上げた。当初の1日乗降客はおよそ50名にすぎなかったが、1889年に甲武鉄道(現在の中央線の前身)、1915年には京王電鉄の前身が相次いで乗り入れを開始し、路線の合流点として急速に成長した。140年の歳月を経た今日では、JR東日本・小田急電鉄・京王電鉄・東京メトロ・東京都交通局(都営地下鉄)の5社が乗り入れ、新宿区と渋谷区にまたがる複合駅を形成している。ホーム数は合計36面、駅直接の出口だけで69か所にのぼる。

ギネス世界記録は、新宿駅を「世界で最も乗降客数の多い鉄道駅」として1991年に初めて認定した。2011年の再認定では1日約364万人という数字が記録されている。コロナ禍後の回復を経ても、JR東日本の乗車人員だけで2024年度に1日約67万人を計上しており、5社合計の乗降客数は世界最多水準を保っている。

東西に分断された街と「新宿グランドターミナル」構想

新宿駅が長らく抱えてきた課題が東西の分断だ。JRの線路が南北に貫く中央部がいわば壁となり、東側(歌舞伎町・東口エリア)と西側(超高層ビル群が連なる西新宿)を地上で直接結ぶ屋外動線が存在しなかった。東西間の移動は改札内の通路や地下道に頼るしかなく、世界最多の乗降客数を抱える駅でありながら、街としての回遊性には課題が残り続けていた。

東京都が推進する「新宿グランドターミナル」構想はこの課題に正面から向き合う計画だ。小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産が共同で開発する地上48階・高さ約260メートルの超高層タワーが西口で2029年度の完成を目指して建設中であり、あわせてJRの線路上空を東西に渡る高架デッキの整備も予定されている。この高架デッキが実現すれば、東西を屋外でつなぐ歩行者動線が初めて生まれることになる。周辺地区の土地区画整理事業の全体完成は2046年度が目標とされており、新宿駅周辺は数十年規模の都市再編の真っ只中にある。

まとめ

新宿駅は1885年の開業から140年余、東京の交通の核として成長し続けてきた。5社・36ホーム・69出口という規模とギネス認定の世界最多乗降客数は他に類がない存在だが、「東西分断」という構造的な課題を同時に抱えてきた。西口超高層タワーと東西デッキを軸とした「新宿グランドターミナル」再編が進む今、建設現場そのものがこの駅の現在を語っている。西口広場に立って工事の全景を見渡しながら、完成後の姿を想像するのも、この時期ならではの楽しみだ。

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参考・出典

  • 新宿駅 - Wikipedia日本語版(1885年3月1日開業・5社乗り入れ・36ホーム・69出口)
  • JR東日本 各駅の乗車人員(2024年度・新宿駅 666,809人/日)https://www.jreast.co.jp/
  • 鉄道チャンネル(tetsudo-ch.com)ギネス認定 世界最多乗降客数・最多時1日約364万人
  • 東京都都市整備局 新宿グランドターミナル再編スケジュール(西口タワー地上48階・約260m・2029年度完成・全体2046年度完成)
  • Newswitch/日刊工業新聞「西口260m高層ビル着工」(小田急・東京メトロ・東急不動産 共同開発)

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