エルザタワー55
1998年に竣工した地上55階・高さ186mの超高層マンション。竣工から2004年まで日本一高い住宅として知られた。埼玉県川口市に立つシンボルタワーで、大京が手がけた大規模集合住宅の代表作。

- 用途
- マンション
- エリア
- 川口市
- 竣工
- 1998年
- 階数
- 地上55階/地下1階
- 高さ
- 186m
- 開発
- 大京
荒川の対岸から見上げる、川口の天塔
埼玉県川口市の元郷地区に、55階建ての超高層マンションが天をつくように立っている。「エルザタワー55」は1998年に竣工した高さ186mの住宅タワーだ。当時の竣工と同時に「日本一高い住宅」という称号を手にし、2004年に別の建物に記録を更新されるまでの6年間、その称号を保持し続けた。
東京都心から荒川を渡ったところに位置する川口市は、江戸時代から鋳物産業で栄えた工業都市だ。製造業の町として発展してきたこの地域に、90年代のバブル後期に超高層の住宅タワーが建てられた背景には、東京近郊で大量の住宅供給が求められていた時代の要請があった。大京が手がけたこのプロジェクトは、地上1階の地下1階を含む計56層の構成で、その圧倒的な高さはJR川口駅周辺からも視認できる川口のランドマークとなった。
高さへの挑戦が変えた住宅の常識
エルザタワー55が建設された1990年代後半は、日本の超高層マンションが急速に技術的な進化を遂げていた時代だ。それまで超高層建築はオフィスや商業施設の領域とされていたが、耐震・免震技術の向上と建設コストの最適化により、住居としての超高層が現実的な選択肢になってきた。エルザタワー55はその先駆けのひとつで、55階という階数は当時の住宅供給においては前人未踏の領域だった。
施工は竹中工務店が担い、高層化に伴う構造上の課題を克服して実現した。上層階からは晴れた日に富士山や東京スカイツリー(当時の東京タワー)を見渡せるとされ、眺望の良さが住む価値として大きくアピールされた。竣工後は埼玉を代表する高層建築として定着し、荒川沿いから眺める川口のスカイラインを牽引する存在になっている。
まとめ
エルザタワー55は1998年竣工、地上55階・高さ186m。川口市元郷に立つこのマンションは、完成から6年間にわたり日本一高い住宅として建築史にその名を刻んだ。鋳物産業の記憶を持つ川口という街に、住宅の超高層化という新時代の潮流をもたらした象徴的な建物だ。荒川の堤防や川口駅周辺を散策するとき、空に向かって伸びる白いシルエットを探してみてほしい。
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関連リンク
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参考・出典
- 英語版Wikipedia 'Elsa Tower 55' 記事
- Japan Property Central 高層住宅記事(2015年)