オフィスビル

東京スカイツリー

2012年竣工、高さ634mで自立式電波塔として世界最高。下町・押上を全国的なランドマークへと変えた現代インフラ。

東京スカイツリー
写真: Akonnchiroll / CC0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
墨田区
竣工
2012年
階数
地上29階/地下1階
高さ
634m
開発
東武鉄道 / 東武タワースカイツリー株式会社
設計
日建設計(デザイン監修: 澄川喜一)

634メートルという答え

東京都墨田区押上に立つ東京スカイツリーは、2012年2月29日に竣工し、同年5月22日に開業した自立式電波塔だ。高さ634メートル、地上29階・地下1階という規模で、自立式電波塔として世界最高の高さを誇る。設計は日建設計が手がけ、彫刻家・澄川喜一がデザインを監修した。施工は大林組で、事業主は東武鉄道と東武タワースカイツリー株式会社だ。

「634」という数字は「むさし(武蔵)」と読め、江戸時代に東京が属した武蔵国にちなむとされる。偶然ではないこの高さの選択は、低層の下町に突如誕生した超巨大構造物が、足元の土地の記憶に意識的に結びつこうとしていることを示している。

下町の空に生まれた新しい基準点

東京スカイツリー建設の背景には、地上デジタル放送への完全移行に伴う送信インフラの刷新がある。首都圏の高層ビル化が進んだことで、東京タワー(333メートル)からの電波では遮蔽が生じやすくなり、より高い送信所が必要とされた。東武鉄道が保有する押上の土地が新タワーの敷地に選ばれ、低層住宅街の上空に634メートルの構造物を建てるという計画が動き出した。

塔の内部には高さ350メートルの天望デッキと、445〜450メートルの天望回廊という二段構えの展望施設を備える。天望回廊はチューブ状のガラス張りで、外が見える斜めの通路を歩きながら高さを体感できる構成だ。開業と同時に足元の商業施設「東京ソラマチ」もオープンし、静かな下町だった押上エリアは国内外から来訪者が集まる街へと一変した。

外観はシルバーグレーを基調とし、四方から眺めるとフォルムが微妙に異なる三角形断面で構成されている。この造形は日本の建築伝統に見られる「そり」「むくり」と呼ばれる曲線を現代的な構造に応用したものとされ、巨大な電波塔でありながら繊細な輪郭を持つ。

まとめ

竣工2012年・高さ634メートル。東武鉄道と東武タワースカイツリーが開発し、日建設計が設計したこのタワーは、デジタル放送時代を支えるインフラとしての実用機能を持ちながら、東京東部の新たなランドマークとして定着した。

スカイツリーを眺めるなら、隅田川沿いの遊歩道や浅草からの眺望が格別だ。近くの浅草文化観光センターと組み合わせて歩くと、隈研吾設計の現代建築とこの巨大電波塔が交差する下町の風景を、より立体的に感じることができる。

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参考・出典

  • 東京スカイツリー公式サイト スペック・概要 https://www.tokyo-skytree.jp/about/spec/
  • 東武タワースカイツリー株式会社 コーポレートサイト https://www.tokyo-skytree.jp/corporate/
  • Wikidata Q57965(竣工2012年2月29日・開業2012年5月22日)

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