オフィスビル

中央合同庁舎第7号館

2007年竣工の地上33階・高さ約157mの庁舎棟(東館)。国の官庁庁舎整備に初めてPFI手法を導入した先駆事例。民間棟(霞が関コモンゲート西館・地上38階・約176m)と一体整備され、「霞が関コモンゲート」として複合街区を形成している。

中央合同庁舎第7号館
写真: Rs1421 / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2007年
階数
地上33階/地下2階
高さ
156m
開発
新日鉄エンジニアリング(PFI事業体)
設計
久米設計・大成建設・新日本製鐵

官庁街初のPFI庁舎、霞が関に誕生

霞が関の一角に2007年10月、ひとつの実験が形になった。中央合同庁舎第7号館(東館)は地上33階・地下2階、高さ約157mの超高層庁舎で、文部科学省などが入居している。隣接する民間棟(霞が関コモンゲート西館)は地上38階・高さ約176mで、この東西2棟が合わせて「霞が関コモンゲート」と呼ばれる複合開発を形成している。設計は久米設計・大成建設・新日本製鐵が担当し、施工は大成建設を中心とするJVが手がけた。

最大の特徴は、国の官庁庁舎整備として初めてPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)手法を導入した点にある。従来の公共調達とは異なり、民間事業体が資金調達・設計・建設・維持管理を一括して担う枠組みで整備されたこの庁舎は、「霞が関R7プロジェクト」として市街地再開発事業と一体的に進められた。公と民の混在を制度の側からも実現しようとした試みは、その後の政府施設整備のあり方に影響を与えたとされる。

公と民が街区を分け合う構成

東館(庁舎)と西館(民間)は地上部では独立した外観を持ちながら、低層部のアトリウムと歩行者動線によって結ばれている。霞が関三丁目という国会議事堂や各省庁が建ち並ぶ官庁街の只中に、民間オフィスや商業施設が同じ街区の中に溶け込んでいる。戦後の霞が関が長年維持してきた均質な官庁景観からの変化を感じさせる構成だ。

虎ノ門との境界付近に位置するこの開発は、近年加速する虎ノ門ヒルズ周辺の再開発とともに、霞が関南端部が徐々に更新されていく動きの先駆けとも見ることができる。

まとめ

中央合同庁舎第7号館は2007年竣工の地上33階・高さ約157mの庁舎で、国の官庁整備に初めてPFIを適用した歴史的な事例だ。隣接する民間棟を含む霞が関コモンゲートとして一体整備されたこの複合街区は、公と民が同じ敷地に共存する新しい霞が関の姿を示している。虎ノ門から徒歩で霞が関へ向かう道すがら、東西2棟が構成するスカイラインに目を向けてみてほしい。

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参考・出典

  • Wikipedia「中央合同庁舎第7号館」(東館:竣工2007年10月・地上33階地下2階・高さ最高部156.67m。西館:地上38階地下3階・高さ最高部175.78m)
  • 久米設計「霞が関コモンゲート中央合同庁舎第7号館」https://www.kumesekkei.co.jp/designstory/kasumigaseki_common_gate.html
  • 内閣府PFI推進室「中央合同庁舎第7号館整備等事業」https://www8.cao.go.jp/pfi/pfi_jouhou/jigyou/shousai/link/link_tokyo_09.html

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