オフィスビル

サピアタワー

2007年3月竣工、JR東京駅日本橋口に直結する地上35階・高さ約166mの複合タワー。JR東日本が手がけた「東京ステーションシティ」開発の第1号棟で、オフィス・コンファレンス・ホテル(ホテルメトロポリタン丸の内)を一棟に統合する。

サピアタワー
写真: 稲妻ノ歯鯨 / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2007年
階数
地上35階/地下4階
高さ
166m
延床面積
約81,752㎡
開発
東日本旅客鉄道
設計
JR東日本東京工事事務所・JR東日本建築設計事務所

東京ステーションシティの扉を開いた第1号棟

サピアタワーは2007年3月に竣工した地上35階・地下4階建て、高さ約166mの超高層複合ビルだ。東京都千代田区丸の内一丁目、JR東京駅日本橋口に直結する立地に建つ。延床面積は約81,700㎡で、設計・開発はともに東日本旅客鉄道(JR東日本)が担っている。

「サピア(Sapia)」という名称は英語の「Sapience(叡智・知性)」に由来する。JR東日本が推進した「東京ステーションシティ」構想——東京駅とその周辺地区を知・文化・産業の拠点として再生する計画——の第1号施設として完成した建物であり、この名にはその理念が込められている。計画段階では「(仮称)JR東日本東京駅日本橋口ビル」と呼ばれていた。

鉄道会社が手がけたオフィス・コンファレンス・ホテルの積層

サピアタワーの用途はオフィス・コンファレンス・ホテルの三層構造だ。上層には「ホテルメトロポリタン丸の内」が入居し、中低層部にはオフィスとコンファレンス施設が集積する。開発も設計も鉄道事業者のJR東日本が自社で手がけたという点は国内の超高層複合ビルとしては珍しく、「駅の延伸」という発想でビルを作った独自性が際立つ。

竣工時にはオフィスフロアが満室状態で開業したと報じられており、東京駅日本橋口に直結するという希少な立地条件の強さが示された。知を集める場所という命名コンセプトは、都心の最高立地と複合機能の組み合わせとして具現化されたといえる。

まとめ

サピアタワーは2007年竣工の地上35階・高さ約166m・延床約81,700㎡のビルで、JR東日本が主導した「東京ステーションシティ」計画の先陣を切って東京駅日本橋口に誕生した。オフィス・コンファレンス・ホテルを一棟に積む設計は、鉄道会社が駅まちづくりを自ら手がける先行例として今も参照される。東京駅丸の内口の赤レンガ駅舎まではわずか数百mの距離にあり、新旧が交差する東京の玄関口をゆっくり歩くと、この街の重層的な時間の流れに改めて気づかされる。

関連記事:東京駅丸の内駅舎東京ビルディング(TOKIA)グラントウキョウ ノースタワー/サウスタワー

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参考・出典

  • 東京都環境局「サピアタワー建物諸元(2020年11月現在)」所在地・用途・延床81,752㎡ https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kankyo/toplevel-certification-files-r2_sapiatower
  • JR東日本プレスリリース「東京ステーションシティ開発計画第一弾。サピアタワー内」2006年7月4日 https://www.jreast.co.jp/press/2006_1/20060703.pdf
  • 日経不動産マーケット情報「東京駅前でサピアタワーが竣工、オフィスフロアは12社で満室に」2007年 https://nfm.nikkeibp.co.jp/atcl/fa/free/news/20070308/505185/
  • 高さ166.18mは東京都環境局資料に基づく。別資料(ビルマップ等)では120m表記もあるが、行政公文書の値を採用。

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