オフィスビル

アイガーデンエア

旧飯田町貨物駅跡地に日本貨物鉄道が開発した複合オフィス街区。主棟ガーデンエアタワーは地上35階・高さ約153メートル、日建設計が設計を担当した2003年竣工のランドマーク。

アイガーデンエア
写真: Kamemaru2000 / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2003年
階数
地上35階/地下2階
高さ
152.6m
延床面積
約93,154㎡
開発
日本貨物鉄道(JR貨物)
設計
日建設計

貨物駅跡地に立つ超高層の塔

千代田区飯田橋。JR中央・総武線と東京メトロ4路線・都営大江戸線が交わる飯田橋駅から歩いてすぐの場所に、ガラス張りの超高層が天に向かって伸びている。ガーデンエアタワー——地上35階・地下2階、最頂部の高さ152.60メートル。2003年に竣工したこのオフィスビルは、日本貨物鉄道(JR貨物)が開発した複合街区「アイガーデンエア」の核をなす建物だ。設計は日建設計が担当し、延床面積は93,154平方メートルに及ぶ。

この場所にはかつて、飯田町貨物駅が広がっていた。明治期の鉄道開業とともに整備された都心の貨物ターミナルで、長年にわたり東京都心の物流を支えてきた施設だ。しかし貨物輸送の鉄道離れが進むにつれて役割は縮小し、1999年に旅客貨物の取り扱いを終えた。これほどの広さを都心に空き地として持て余すことになったJR貨物は、自ら都市再開発の担い手となる道を選んだ。施工には鹿島建設・清水建設・鉄建建設・大成建設・熊谷組の5社による共同企業体があたり、その規模の大きさを物語っている。

鉄道会社が描く「街」という事業

アイガーデンエアは単棟の超高層ビルではなく、複数の建物が共存する複合街区として設計されている。ガーデンエアタワーに加え、大和ハウス東京ビル(地上23階)も同じ敷地に立ち、緑地や広場を共有しながら一体の街区を形成している。鉄道貨物の事業者が物流用地を商業・業務の街区へと転換したプロジェクトとして、都市の土地利用の変遷を考えるうえで興味深い事例だ。

飯田橋という立地は交通利便性において際立っている。JR線に加えて東京メトロ有楽町線・東西線・南北線と都営大江戸線が集まり、都心各方面へのアクセスが極めてよい。かつて物資を積んだ貨車が行き交った地が、今度は人と情報を集める拠点へと転換した。物流の「結節点」が都市活動の「結節点」として再生した、ひとつの典型といえるだろう。神楽坂や牛込方面へと続く坂や路地が近くに残る飯田橋エリアは、超高層と下町的な街並みが隣り合う特有の景観を持つ。

まとめ

アイガーデンエアは2003年竣工、東京都千代田区飯田橋に位置する複合オフィス街区だ。主棟ガーデンエアタワーは地上35階・高さ約153メートル、日建設計の設計、日本貨物鉄道(JR貨物)の開発による再開発ランドマークである。貨物駅の記憶を宿したこの場所を訪れると、都市の用途がいかにして書き換えられ、新しい顔を持つかを実感できる。飯田橋の賑わいの中で、かつて貨物列車が往来した大地の上に今何が立っているかを、ぜひ確かめてみてほしい。

関連記事:JPタワー(KITTE)大手町タワー

この建物、行きましたか?

自己申告制のスタンプラリーです。記録はこの端末のブラウザにだけ保存され、サーバーには送信されません。

スタンプ帳を見る →

関連リンク

PR

※ 以下のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれます。リンク先での購入・予約により当サイトが収益を得る場合があります。

参考・出典

  • 日本語Wikipedia「アイガーデンエア」(2026年8月参照)竣工2003年・ガーデンエアタワー地上35階地下2階塔屋1階・最頂部152.60m・屋上高145.95m・延床93,154.90m²・設計日建設計・施工鹿島建設ほかJV(清水・鉄建・大成・熊谷)・デベロッパー日本貨物鉄道

地図でみる