オフィスビル

丸の内オアゾ

2004年竣工、東京駅丸の内北口前に立つ複合ビル群。旧国鉄本社・JR東日本本社跡地に高さ約159mを最高棟とする5棟が建ち並ぶ。丸の内再開発の初期を担い、大型書店を擁する都市型複合施設として丸の内の歩き方を変えた。

丸の内オアゾ
写真: そらみみ (Soramimi) / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2004年
階数
地上29階/地下4階
高さ
158m
開発
三菱地所・日本生命保険・中央不動産
設計
三菱地所設計・日建設計・山下設計

東京駅北口の顔を作り直した、5棟の街区

東京駅丸の内北口の改札を出ると、駅前広場の向こうに高層ビル群がまとまって立っているのが見える。これが丸の内オアゾだ。2004年9月に開業した複合施設で、日本生命丸の内ビル(地上29階・高さ約159m)、丸の内北口ビルディング(地上29階・高さ約147m)、丸ノ内ホテル(地上17階)、新丸の内センタービルなど5棟が一体的に整備されている。開発は三菱地所・日本生命保険・中央不動産の共同事業で、設計には三菱地所設計・日建設計・山下設計があたった。

この敷地はかつて旧日本国有鉄道(国鉄)本社をはじめ、JR東日本本社ビルや旧交通公社ビルヂングなどが建っていた場所だ。鉄道行政の中枢であったこの土地が、民間再開発によって商業・オフィス・ホテルの複合施設へと生まれ変わったのが2004年のことである。国鉄分割民営化(1987年)から17年を経て、跡地がようやく新しい街の姿を見せ始めた。

丸善と吹き抜け──「回遊する」ビル群の設計思想

丸の内オアゾの大きな特徴のひとつは、5棟のビルが地下から上層部にかけてさまざまなレベルで結ばれ、立体的に回遊できる構成になっていることだ。地下から空に向けて大きく開いた吹き抜けは、都市のビルに漂いがちな閉塞感を和らげる空間的な工夫として機能している。日本最大規模の書店として知られる丸善書店もここに入居し、丸の内の知的・文化的な雰囲気を建物の内側にまで引き込んでいる。

丸の内地区では同時期、丸ビル・新丸ビルの建替えや大手町地区の連鎖的再開発が進んでいた。丸の内オアゾはその流れの中で、東京駅丸の内口の「北側の顔」を担う役割を果たしており、駅前広場を挟んで丸ビルと相対する位置関係が、街区全体の景観バランスを形成している。

まとめ

丸の内オアゾは2004年竣工の複合ビル群で、東京駅丸の内北口前という東京の表玄関に相当する立地に、オフィス・商業・ホテルを一体的に集積した丸の内再開発初期を代表する街区だ。複数棟が立体的につながる空間構成と、大型書店を核とするテナント構成は、丸の内の歩き方を変えた。東京駅を訪れた際には、改札を出てまず北口方向へ目を向けてみよう。

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参考・出典

  • Wikipedia「丸の内オアゾ」(竣工2004年9月2日・日本生命丸の内ビル地上29階/高さ158.85m・丸の内北口ビルディング地上29階/高さ147.43m)
  • ASCII/丸の内LOVE Walker「5棟のビルで作られた高層のダンジョン」

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