オフィスビル

国立新美術館

2006年竣工、港区六本木に立つ延床面積約49,834㎡の日本最大の国立美術館。黒川紀章が設計した波打つガラスカーテンウォールが印象的で、常設コレクションを持たない「展覧会開催型」のアートセンターとして年間多彩な企画展を開催する。

国立新美術館
写真: Wiiii / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
港区
竣工
2006年
階数
地上4階/地下1階
高さ
32m
延床面積
約49,834㎡
開発
独立行政法人国立美術館
設計
黒川紀章・日本設計

波打つガラスの壁——六本木に現れた異形の美術館

東京メトロ千代田線の乃木坂駅から地上に出ると、すぐ目の前に巨大なガラスの波面が現れる。国立新美術館だ。2006年5月に竣工し、翌2007年1月21日に開館した。東京都港区六本木七丁目に位置し、延床面積49,834平方メートルという規模は日本最大の国立美術館にあたる。設計は黒川紀章と日本設計の共同体が手がけた。

外壁を覆う3次元曲面のガラスカーテンウォールは、建物を外から見た第一印象を決定的なものにしている。柔らかく波打つ形状は、周辺の直線的な超高層ビル群とは対照的で、訪れる前からここが普通の建物ではないと予感させる。1階から2階にかけての大きなアトリウム空間には逆円錐形のコーン状構造物が据えられ、内部はレストランになっている。黒川は竣工後まもなく2007年4月に急逝しており、この建物は彼の遺作となった。

敷地はもともと旧日本陸軍歩兵第三連隊(麻布連隊)の駐屯地跡、後に陸上自衛隊の施設として利用されていた場所だ。敷地の一角には旧連隊兵舎の一部が別館として今も残されている。

常設コレクションなし——展覧会に特化した運営モデル

国立新美術館が一般の美術館と大きく異なるのは、常設コレクションを持たない点だ。絵画や彫刻を収蔵・公開するのではなく、さまざまな展覧会の開催と美術に関する情報提供・調査研究に特化した「アートセンター型」の施設として設計された。このモデルにより大規模な展示スペースを最大限に活用でき、年間を通じて複数の大型企画展が同時並行で開催される。

六本木には同美術館の南に六本木ヒルズ 森タワーが、北東に東京ミッドタウンがそれぞれ位置する。3施設が徒歩圏内に集まることで「六本木アートトライアングル」と呼ばれるエリアが形成されており、都心の文化拠点として多くの来館者を集めている。開館から約11年後の2018年10月には累計来館者数3,000万人を突破した。

まとめ

国立新美術館は2006年竣工・2007年1月開館、地上4階・地下1階・高さ約32メートル、延床面積約49,834平方メートルの国立美術館だ。黒川紀章・日本設計が設計した波打つガラスファサードは六本木の街で際立ち、常設コレクションを持たない「展覧会開催型」という運営方針は国内の美術館建築に新たな可能性を示した。乃木坂駅直結のアクセスの良さも手伝い、休日には美術ファンから観光客まで多くの人でにぎわう。

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参考・出典

  • Wikipedia「国立新美術館」(竣工2006年5月・開館2007年1月21日・地上4階地下1階・高さ32.5m・延床面積49,834㎡)
  • 国立新美術館公式サイト nact.jp(設計:黒川紀章・日本設計 共同体)

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