オフィスビル

渋谷サクラステージ

渋谷駅桜丘口地区の市街地再開発によって2023年11月に誕生した複合施設。地上39階・高さ約179mのSHIBUYAタワーを核に、四半世紀越しの構想が実現した渋谷再開発の「ラストピース」。

渋谷サクラステージ
写真: Syced / CC0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
渋谷区
竣工
2023年
階数
地上39階/地下4階
高さ
179m
延床面積
約255,000㎡
開発
渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(東急不動産参画)
設計
日建設計、デザインアーキテクト:古谷誠章+NASCA

渋谷の南口に生まれた複合街区

渋谷駅から桜丘口方面へ向かうと、なだらかな坂の先にガラスに包まれた高層棟が姿を現す。2023年11月30日に竣工した渋谷サクラステージだ。地上39階・地下4階、高さ約179mのSHIBUYAタワーを主棟とし、地上30階のSAKURAタワーとセントラルビル(地上17階)が一体をなす複合施設で、総延床面積は約255,000m²に及ぶ。かつてこのエリアへの道のりは急な坂道と雑居ビルに阻まれ、渋谷駅の「裏側」という印象が強かった。

開発は渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合が主体となり、参加組合員として東急不動産が参画した。基本設計・実施設計を日建設計が担い、デザインアーキテクトとして建築家の古谷誠章と設計事務所NASCAが参加している。ファサードには桜の花びらをモチーフにした緩やかな曲線が取り入れられ、地区名「桜丘」への静かなオマージュが随所に感じられる。SHIBUYAタワーにはオフィスフロアと住宅、SAKURAタワーにはオフィスを中心に商業施設が入居し、街区全体として職住が隣り合う複合的な環境が生まれている。

渋谷再開発の「ラストピース」

渋谷駅周辺では2000年代後半から大規模な再開発が相次いだ。渋谷ヒカリエ(2012年)、渋谷ストリーム(2018年)、渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(2019年)と東口・南口側の整備が進むなかで、桜丘口エリアは地権者が多く権利調整に時間を要したとされ、構想から四半世紀以上をかけてようやく完成した「ラストピース」と称されてきた。

計画の設計軸となったのが「アーバンコア」と呼ばれる縦の動線だ。渋谷はすり鉢状の地形に複数の鉄道路線が密集し、桜丘側は特に高低差が大きい。SHIBUYAタワーとSAKURAタワーをつなぐ歩行者デッキと縦移動の仕掛けが地形を乗り越え、渋谷駅から周辺の街路へシームレスにつないでいる。この立体的な動線によって、坂道に阻まれていた一角が駅と直接結ばれるようになった。

まとめ

渋谷サクラステージは2023年11月竣工、地上39階・高さ約179mのSHIBUYAタワーを核とする複合施設だ。日建設計と古谷誠章+NASCAが手がけた桜の曲線を宿したファサードは、桜丘という地名を形に映したかのようだ。スクランブル交差点の賑わいとは趣を異にする南口の坂道を一巡りすれば、四半世紀越しの都市更新が生んだ渋谷のもうひとつの顔に出会える。

関連記事:渋谷スクランブルスクエア渋谷ヒカリエ渋谷ストリーム

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関連リンク

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参考・出典

  • 渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合・東急不動産 竣工プレスリリース 2023年11月30日(竣工年・SHIBUYAタワー地上39階地下4階・高さ約179m)
  • TECTURE MAG 日建設計・NASCAデザインアーキテクト記事 2023年12月(設計:古谷誠章+NASCA/日建設計)
  • 東急不動産 オフィスビル情報 SHIBUYAタワー(住所:渋谷区桜丘町1-1・延床184,718m²)
  • 東急不動産 オフィスビル情報 SAKURAタワー(地上30階・住所:桜丘町3-2・延床69,156m²)
  • 各種報道(総延床面積約255,000m²)

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