The Okura Tokyo
2019年に再開業した虎ノ門のラグジュアリーホテル。地上41階・高さ188mのプレステージタワーと、先代を受け継ぐヘリテージウィングが同じ敷地に共存する。

- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 港区
- 竣工
- 2019年
- 階数
- 地上41階
- 高さ
- 188m
- 開発
- ホテルオークラ
- 設計
- 谷口吉生建築設計研究所
谷口吉郎から谷口吉生へ、引き継がれたホテル
東京・虎ノ門の一角、都心のオフィス街に静かに存在するThe Okura Tokyo。2019年9月12日に再開業したこのホテルは、地上41階・高さ188mのプレステージタワーと、より低い階数で先代の記憶を残すヘリテージウィングで構成される。プレステージタワーの設計を手がけたのは谷口吉生建築設計研究所だ。
初代のホテルオークラ東京は1962年に開業した。設計は谷口吉郎で、当時の日本を代表するモダニズム建築として国際的に高く評価されてきた。特にロビーの障子格子パターンと提灯型の照明は「日本的」な空間の手本として世界に知られた。老朽化に伴う建替え計画が発表された際には、海外の建築家からも惜しむ声が上がった。新たな設計には、谷口吉郎の子息である谷口吉生が起用され、先代の精神を現代建築に翻訳する役割を担った。
高さと記憶の共存
プレステージタワーの外観は、縦のラインを強調したガラスと金属のカーテンウォールで構成される。先代の水平ラインを重視した構成とは対照的だが、周辺のオフィス街のなかに凛と立つ超高層棟として虎ノ門のスカイラインを形成している。一方ヘリテージウィングは、旧本館の一部の意匠要素を引き継いだ低層棟として建設され、記憶の継承装置としての役割を担う。
ホテルは41階建て全体にオークラならではのおもてなしを展開し、低層部にはレストランや宴会施設も設けられている。虎ノ門周辺は近年、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーなどの大規模再開発が相次ぎ、国際ビジネス拠点として変貌を遂げつつある。そのなかでオークラが虎ノ門に腰を据え続けることは、このエリアのアイデンティティを語る上で欠かせない。
まとめ
2019年再開業、地上41階・高さ188mのThe Okura Tokyoは、旧ホテルオークラ東京の歴史的精神を受け継ぎながら現代の超高層として生まれ変わった、虎ノ門のランドマークだ。谷口吉生の設計によるプレステージタワーは、先代との対話を内包した建築として注目に値する。虎ノ門を散策する折には、周辺の再開発群とともに、このホテルが醸し出す格調ある佇まいを感じてみてほしい。
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参考・出典
- The Okura Tokyo 公式サイト
- Skyscraper Center: The Okura Prestige Tower