渋谷パルコ
2019年に建て替えられた渋谷の商業ランドマーク。地上19階・高さ99.90mの複合ビルに、ファッション・カルチャー・エンタテインメントが縦に積層される。

- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 渋谷区
- 竣工
- 2019年
- 階数
- 地上19階/地下3階
- 高さ
- 99.9m
- 延床面積
- 約63,856㎡
- 設計
- 竹中工務店
宇田川町に帰ってきたランドマーク
渋谷区宇田川町15番1号に立つ渋谷パルコは、2019年10月に竣工し、同年11月22日にグランドオープンした複合商業ビルだ。地上19階・塔屋1階・地下3階建て、高さ99.90m、延床面積63,856㎡。設計・施工は竹中工務店が担った。
旧パルコは1973年に開業し、渋谷の若者カルチャーの発信地として半世紀近く親しまれてきた。建て替えのため2016年に閉館し、約3年半の工期を経て2019年に新生パルコとして再び宇田川町の坂道に姿を現した。上層のオフィス部分の権利をヒューリックが取得したことから、正式名称は「渋谷パルコ・ヒューリックビル」とされる。
街路を縦に積み上げた建築
建物を特徴づけるのは、竹中工務店が設計した「街路」としての低層部だ。道路に面した外階段とテラスを重ねることで、歩行者が建物の外側からそのまま上階へと流れ込める動線が生まれている。ガラスと金属パネルを組み合わせた外壁は、夜間のライトアップで宇田川町の坂道を彩る光の面へと変わる。
1〜10階が商業フロア、11〜19階がオフィスという構成で、商業部分には国内外のファッションブランドが入居する。6階は日本のマンガ・アニメ・ゲームを海外へ発信するカルチャーフロアとして位置づけられ、10階には劇場が設けられた。各フロアが独自のコンセプトを持つ「文化の垂直都市」は、2020年度グッドデザイン・ベスト100に選ばれている。
渋谷大再開発(スクランブルスクエア・ヒカリエ・ストリームなど)が駅周辺に集中するなか、宇田川町側のパルコは独自の求心力を保ち続ける。道玄坂から宇田川町へ歩くルートは、新旧の店舗と坂道が交差する渋谷らしさが凝縮された道すじだ。
まとめ
2019年竣工、地上19階・高さ99.90mの渋谷パルコは、1970年代から続く商業文化の拠点が現代の複合ビルとして蘇った建物だ。「街路を縦に積む」設計哲学によって、歩く喜びを建築の中に取り込んでいる。宇田川町を訪れた際は、外階段のテラスに立って、渋谷の街が重なる眺望をぜひ確かめてみてほしい。内部に渋谷スクランブルスクエアと比較しながら歩けば、渋谷再開発のスケールがより鮮明に見えてくる。
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関連リンク
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参考・出典
- 竹中工務店 実績紹介(渋谷パルコ・ヒューリックビル)
- 一般財団法人建築研究振興協会 環境性能評価書 No.643