msb Tamachi(ムスブ田町)
2020年7月に街区全体が竣工した、東京ガスの旧芝浦工場跡地に立つ大規模複合開発。地上36階・高さ約180mの田町ステーションタワーNと地上31階のタワーSが並び立ち、ホテルと商業施設を加えた港区芝浦の新しい顔となっている。
- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 港区
- 竣工
- 2020年
- 階数
- 地上36階/地下2階
- 高さ
- 180.08m
- 開発
- 東京ガス・三井不動産・三菱地所
- 設計
- 日建設計・三菱地所設計
芝浦の空を変えた、田町の複合タワー群
東京都港区芝浦。田町駅の東口を出て数分歩くと、ふたつの高層棟が広場を挟んで並ぶ街区に着く。msb Tamachi(ムスブ田町)——東京ガス・三井不動産・三菱地所の3社が共同で手がけた大規模複合開発が、2020年7月に全面竣工した。
「msb」は「むすぶ」を英字で表したものだ。田町という古くからの地名の文脈に根ざしながら、オフィス・ホテル・商業施設が一体となった街区を「結ぶ」という意思が、その名に込められている。2018年5月に先行竣工した田町ステーションタワーSは地上31階・地下2階、高さ168.88メートル。2020年7月に完成した田町ステーションタワーNは地上36階・地下2階、高さ180.08メートルの超高層ビルで、街区の最高棟となっている。両棟の設計は日建設計と三菱地所設計が担った。低層部には「msb Tamachi Shop & Restaurant」として計36店舗の商業ゾーンが設けられ、タワーN・タワーSそれぞれの足元を連絡する動線としても機能している。
東京ガスの工場跡地から生まれた複合街区
この開発の舞台となった芝浦の約28,000平方メートルの土地は、長年にわたって東京ガスの工場として使われてきた。東京ガスが三井不動産・三菱地所と組んでこの土地を再開発するプロジェクトが動き出し、工業地としての機能に代わってオフィスタワーとホテル(Pullman Tokyo Tamachi、地上9階)、商業施設が立ち上がることになった。
工場が去り、超高層が立ち上がる——芝浦という水辺の土地が、大正・昭和期から続いた産業地から都市機能の複合拠点へと姿を変えていく流れを、この街区は体現している。タワーNの竣工で街区が完成した2020年は、新型コロナウイルスが社会を揺るがした年とも重なり、港南・芝浦一帯の働き方や都市の在り方が問い直される時期と同期した。産業の記憶を静かに引き継ぎながら、ふたつの塔が芝浦の空に並んだのである。
まとめ
msb Tamachi(ムスブ田町)は、旧東京ガス芝浦工場跡地に生まれた港区の複合開発だ。田町ステーションタワーNは2020年竣工、地上36階・高さ約180メートルの超高層ビルとして、芝浦のスカイラインを大きく塗り替えた。工場の記憶が残る水辺の広場を歩き、2棟のタワーが並ぶ姿を見上げると、都市がいかに更新と継承を繰り返しながら積み上がってきたかが、静かに伝わってくる。
関連記事:NEC本社ビル(NECスーパータワー) / 世界貿易センタービルディング南館
田町・芝浦エリアのホテルをお探しなら楽天トラベルもどうぞ。
関連リンク
PR※ 以下のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれます。リンク先での購入・予約により当サイトが収益を得る場合があります。
参考・出典
- 三井不動産プレスリリース 2020年7月15日「msb Tamachi(ムスブ田町)街区全体竣工」(https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/0715/)
- Web検索・複数建築データベース:タワーN 地上36階・地下2階・高さ180.08m / タワーS 地上31階・地下2階・高さ168.88m / 開発3社:東京ガス・三井不動産・三菱地所 / 設計:日建設計・三菱地所設計 / 旧東京ガス芝浦工場跡地(約28,000㎡)