マンション

パークコート麻布十番 ザ タワー

麻布十番駅から徒歩3分、三田の丘に立つ地上36階・高さ約129メートルの超高層住宅棟。三田1丁目地区の第二種市街地再開発事業として2010年に竣工した。

パークコート麻布十番 ザ タワー
写真: Panoramic_view_of_Tokyo_from_Roppongi_Hills_Mori_Tower.jpg: Laitr Keiows derivative work: Harani0403 (talk) / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)
用途
マンション
エリア
港区
竣工
2010年
階数
地上36階
高さ
129m
開発
三井不動産レジデンシャル・日鉄都市開発・東和不動産
設計
光井純&アソシエーツ建築設計事務所

丘の街に現れた36階のシルエット

東京都港区三田1丁目7番地——慶應義塾大学の正門から二つ角を曲がったところに、「パークコート麻布十番 ザ タワー」は立っている。麻布十番駅(東京メトロ南北線・都営大江戸線)から徒歩3分という利便性を持ちながら、三田の台地が持つ静けさも感じられる立地だ。三井不動産レジデンシャル・日鉄都市開発・東和不動産の三社が手がけた三田1丁目地区の再開発によって、2010年に竣工した。地上36階、高さ約129メートル。施工は大成建設、設計は光井純&アソシエーツ建築設計事務所(ペリ クラーク パートナーズ ジャパン)が担った。

麻布十番は、六本木や赤坂に近接しながらも独自の生活感を保つ港区の古い商業地だ。大使館や寺社が坂の上に並び、古くから続く商店街が路地沿いに根を張る。この街の背後に横たわる三田の台地は、かつて低層住宅と細い路地が入り組んでいたエリアだった。そこへ第二種市街地再開発事業が入り、高さを縦方向に集約することで周辺の道路や緑地を生かす都市構造が整えられた。36階のタワーが台地の縁に立ち上がる様子は、この丘ならではの都市更新の一形態といえる。

「都市の中に森をつくる」というコンセプト

タワー棟の設計には「都市の中に森をつくる」というコンセプトが掲げられた。足元に寄り添う低層棟(三田ガーデン棟)と一体的に整備された敷地には、共用部を包む豊富な植栽が配置され、超高層住宅でありながら地表に緑の帯が生まれている。ペリ クラーク パートナーズ ジャパンが手がけたタワーの頂部は左右対称の三層構造で仕上げられており、周囲の丘の起伏のなかで穏やかな縦線を引く。

第二種市街地再開発という手法のもとで整備されたこのプロジェクトは、2路線が交差する麻布十番駅という稀有な立地——南北線と大江戸線が乗り入れ、都心各所へ直達できる——の価値を最大限に活かしながら、密集市街地に秩序をもたらした事例でもある。

まとめ

パークコート麻布十番 ザ タワーは、2010年竣工・地上36階・高さ約129メートルの超高層住宅棟だ。光井純&アソシエーツ建築設計事務所の設計のもと、「都市の森」という緑の構想と大成建設の施工技術が組み合わさって、三田の丘の縁に一本の縦線を刻んでいる。

麻布十番の商店街を散策してから坂を上り、路地の向こうに36階のシルエットを見上げてみてほしい。「森」と「丘」が重なる港区の住宅地で、このタワーは思いのほかすんなりと風景に溶け込んでいる。

関連記事:三田ガーデンヒルズパークコート赤坂檜町 ザ タワー

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参考・出典

  • 東急リバブル 物件ライブラリー(竣工2010年5月・地上36階・三田1丁目7番地)
  • 三井不動産グループ 31mansion.com(開発:三井不動産レジデンシャル・日鉄都市開発・東和不動産)
  • JMA.co.jp 設計実績(設計:Jun Mitsui & Associates Inc. Architects / Pelli Clarke & Partners Japan)
  • blue-style.com 超高層ビル情報(高さ129.08m・地上36階)

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