オフィスビル

東京都庁第二本庁舎

丹下健三設計の東京都庁コンプレックスを構成する地上34階・高さ約163mの庁舎棟。1991年に第一本庁舎と一体的に開業し、西新宿副都心のシルエットを定める一棟。

東京都庁第二本庁舎
写真: Asanagi / CC0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
新宿区
竣工
1991年
階数
地上34階/地下3階
高さ
163m
開発
東京都
設計
丹下健三・都市・建築設計事務所

副都心に完成した「都市の記念碑」

西新宿の高層ビル群のなかでも、東京都庁の建物群はひときわ異彩を放つ。第一本庁舎のツインタワーに向かって南側に隣接する東京都庁第二本庁舎は、地上34階・地下3階建て、高さ約163メートル。1991年に第一本庁舎と同時に開業し、設計は第一本庁舎と同じく丹下健三・都市・建築設計事務所が手がけた。

第一本庁舎が地上48階・高さ243メートルの双塔として強烈な存在感を示すのに対し、第二本庁舎はやや抑制されたボリュームで隣に立つ。しかし同じ意匠語彙で設計されているため、3棟(第一本庁舎・第二本庁舎・議会議事堂棟)が一体のコンプレックスとして機能し、都庁舎全体が都市のシンボルとして成立している。ゴシック大聖堂を想起させる頂部のシルエットは第二本庁舎にも共通しており、丹下健三が都庁舎に込めた「都市の記念碑」という思想がここにも宿っている。

丹下健三が残した西新宿

東京都庁が当初の千代田区有楽町から西新宿へ移転したのは1991年のことだ。それ以前から西新宿には、1970年代以降の超高層ビルラッシュによって霞が関ビルや京王プラザホテルなど高層建築が集まっていたが、都庁移転はこの地区を「副都心」として決定的に位置づける転機となった。

都庁コンプレックスの設計に際して丹下健三は、西洋のゴシック建築に学びながらも日本的な階層性を表現しようとした。中央部に塔を持ち、左右対称に構成される外観は、丸の内から新宿へ続く東京の業務中枢の移行を象徴している。第二本庁舎には都の各局が入居し、第一本庁舎と渡り廊下で結ばれて日常業務が行われている。観光客の目に留まりやすい第一本庁舎の無料展望室に対し、第二本庁舎は日々の行政機能を静かに担う存在だ。

まとめ

東京都庁第二本庁舎は1991年竣工、地上34階・高さ約163メートル。丹下健三の設計思想のもと、第一本庁舎と一体の都庁コンプレックスを形成する行政棟だ。西新宿の高層ビル群をめぐる際には、ツインタワーだけでなくこの第二本庁舎も視野に入れ、コンプレックス全体として建物群が描く都市のシルエットを味わってほしい。

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参考・出典

  • 東京都庁舎 - Wikipedia(第二本庁舎:地上34階・地下3階・高さ約163m・丹下健三設計)
  • 東京都庁第二本庁舎 | 超高層ビル部(地上34階・163m)
  • TANGE建築都市設計 公式(東京都庁舎:丹下健三設計・1991年)

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