テレビ朝日本社ビル
2003年竣工、地上8階建て。槇文彦が設計し、六本木ヒルズの一角に立つテレビ朝日の本社兼放送スタジオ。毛利庭園に面した透明感のあるアトリウムが、都市と放送局をゆるやかにつなぐ。
- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 港区
- 竣工
- 2003年
- 階数
- 地上8階
- 設計
- 槇総合計画事務所
六本木ヒルズの一角に立つ放送局
2003年、六本木ヒルズが開業した年、テレビ朝日も六本木の新しい拠点を開いた。港区六本木の森タワーに隣接する一角に竣工したテレビ朝日本社ビルは、地上8階建て。設計は建築家・槇文彦の事務所である槇総合計画事務所が担い、施工は竹中工務店が手がけた。東向きのファサードは開口部が広く、1階のアトリウムは一般の人も立ち入ることができる。ロビー越しに毛利庭園の緑が見え、緑と建物と道路が自然に溶け合う景色は、高密度な六本木の一角に設けた「開いた建物」の表情を体現している。槇文彦は国立代々木競技場の丹下健三の下で学び、後にプリツカー賞を受賞した建築家だ。その作風である「繊細さと透明感」が、テレビ局という機能をまとった建物に宿っている。
放送局と都市空間の接点
テレビ朝日はもともと港区元麻布に本社を置いていた。六本木ヒルズの開発プロジェクトへの参加とともに、2003年にこの地へ移転した。旧来のテレビ局は閉鎖的な大型スタジオ棟と管理棟が分離した構成をとることが多い。これに対して新本社ビルは、スタジオ機能と企業オフィスを比較的コンパクトにまとめつつ、1階を都市に開いた空間にしている。毛利庭園との関係も設計上の要点で、放送スタジオという閉じた機能を、緑と光を通じて都市側に「見せる」ようなつくりになっている。六本木ヒルズというプロジェクト全体が「街をつくる」という思想を掲げたなかで、テレビ朝日本社ビルはその一機能として都市景観に統合された。
まとめ
テレビ朝日本社ビルは2003年竣工、地上8階建て。槇総合計画事務所の設計により、六本木ヒルズの毛利庭園に面した透明感のある建物として完成した。訪れるなら1階アトリウムから庭園の緑を眺め、スタジオと都市空間が接する独特の場を体感してほしい。六本木ヒルズの森タワーを見上げた後に、その足元で静かに機能するこの建物の存在に気づくと、街の奥行きが少し広がる。
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参考・出典
- Wikipedia英語版 TV Asahi Building(着工2000年・竣工2003年・設計:槇総合計画事務所・施工:竹中工務店・地上8階)