中央線快速
東京駅と高尾駅を53.1キロで結ぶ、朱色(オレンジバーミリオン)の通勤路線。1889年開業の甲武鉄道を起源とし、都心のオフィス街から多摩の郊外までを一直線に貫く。東京の鉄道でも屈指の長い直線区間を持つことで知られる。
甲武鉄道から続く朱色の背骨
中央線快速の起源は1889年(明治22年)4月11日にさかのぼる。甲武鉄道が新宿駅と立川駅のあいだを開業した日である。同年8月11日には立川から八王子まで延伸し、都心と多摩を結ぶ骨格が早くも姿を現した。のちに国有化されて中央本線の一部となり、東京駅と高尾駅を結ぶ全長53.1キロメートルの快速系統が、いまの「オレンジの電車」として定着している。
車体に巻かれた朱色(オレンジバーミリオン、国鉄色でいう朱色1号)は、1957年に登場した101系電車以来この路線の顔だ。総武線各駅停車の黄色、京浜東北線の水色と並び、東京の通勤者が路線を色で見分ける文化を象徴する存在である。
まっすぐ西へ伸びる路線
中央線快速の際立った特徴は、その直線性にある。東中野から立川にかけて、線路は地形に沿って曲がることをほとんどせず、都市鉄道としては異例の長い直線が続く。地図の上で定規を当てたようなこの線形は、明治期に武蔵野の平坦な台地を一気に切り拓いて敷設された歴史の名残でもある。
運転系統も多層的だ。各駅に停まる快速のほかに、停車駅を絞った「中央特快」「青梅特快」が日中に走り、東京・新宿と立川・八王子・高尾を短時間で結ぶ。朝夕には通勤特快も加わり、沿線人口を都心へ送り込む大動脈として機能している。四ツ谷・御茶ノ水付近では総武線各駅停車と並走する複々線区間を走り、快速と各駅停車が役割を分担する。
まとめ
中央線快速は1889年の甲武鉄道以来、東京の都心と多摩を結び続けてきた53.1キロメートルの通勤路線だ。朱色の車体と、東中野から立川に続く長い直線区間は、この路線ならではの風景である。東京から高尾まで乗り通せば、丸の内のオフィス街が新宿の超高層へ、やがて武蔵野の住宅地から高尾山麓の緑へと、車窓が連続して移り変わっていく。
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参考・出典
- 中央線快速 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/中央線快速
- JR中央線の路線図と停車駅 中央線JP https://www.chuosen.jp/maps/