鉄道

東京メトロ銀座線

1927年に東洋初の地下鉄として浅草〜上野間で開業した路線。現在は浅草から渋谷まで19駅・14.2kmを結び、第三軌条・標準軌という開業時の仕様を今も維持する。

1927年、東洋初の地下鉄が浅草に生まれた

1927年12月30日、上野と浅草のあいだで一本の地下鉄道が静かに動き出した。東京地下鉄道が開業させたこの2駅・約2.2キロメートルの区間は、当時「東洋唯一の地下鉄道」と謳われ、アジアで最初に走る地下鉄となった。地下のトンネルを電灯が照らし、鉄道が走る——その光景はまだ東京では誰も目にしたことのない体験であり、多くの人びとに驚きをもって迎えられたとされる。

路線はその後も少しずつ延伸を重ね、1939年9月16日に浅草から渋谷まで直通で運行できるようになった。現在の東京メトロ銀座線の全線にあたる。渋谷を一方の端に、上野・神田・銀座・新橋・表参道といった東京の中核的な街を数珠つなぎにして浅草まで結ぶ14.2キロメートル、19駅の路線。都心の地下を走り続けながら、今日も膨大な数の乗客を運んでいる。

第三軌条と標準軌——開業から変わらない仕組み

銀座線には、他の東京メトロ路線とは異なる技術的な特徴がある。電力を線路脇の第三のレールから集電する「第三軌条方式」を採用しており、電圧は直流600ボルト。これは開業当時に諸外国の地下鉄の仕様に倣って選ばれたものであり、100年近くを経た今も基本的な構造は変わっていない。軌間も1,435ミリメートルの標準軌を採用しており、東京メトロ全9路線のなかで丸ノ内線と並んで標準軌を維持する2路線の一つとなっている。

こうした仕様の違いから、銀座線の車両は他路線と直通できない独立した系統を形成している。見方を変えれば、この路線だけの完結した世界をもつことでもある。2012年に登場した1000系は開業当時の1000形のデザインをオマージュした外観を持ち、地下の空間に歴史の薫りを漂わせている。また2009年には、経済産業省の「近代化産業遺産」に認定された。東京で最も歴史のある地下鉄として、走り続けている。

まとめ

東京メトロ銀座線は1927年に東洋初の地下鉄として浅草〜上野間で開業し、1939年に渋谷まで全線が通じた。全長14.2キロメートル・19駅を結ぶこの路線は、日本の地下鉄の起点として近代化産業遺産にも認定されている。浅草を訪れた際は、地下ホームに降りて、歴史を刻んだレールの上を走る電車を見届けてみてほしい。

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参考・出典

  • 東京メトロ 銀座線路線情報 https://www.tokyometro.jp/station/line_ginza/index.html
  • メトロアーカイブアルバム 銀座線 https://metroarchive.jp/content/ginza.html/

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