山手線
東京の中心部を環状に結ぶ30駅・34.5kmの鉄道路線。1925年の環状運転開始以来、渋谷・新宿・池袋・上野・東京・品川を一つの輪につなぐ都市の大動脈として機能し続ける。
1925年、東京の環が閉じた
山手線の起源は1885年3月1日にさかのぼる。日本鉄道が品川と赤羽のあいだに路線を開いた日である。1901年に「山手線」の名称が制定され、路線は少しずつ延ばされていった。転機は1925年11月1日——東京と上野を結ぶ高架線が完成し、山手線が初めて環状に運転を始めた日である。この日以降、東京の都心部には一本の環が引かれ、その内側と外側で街の性格が形づくられていった。
現在、山手線は渋谷・新宿・池袋・上野・東京・品川といった大型ターミナルを一つの輪でつなぐ34.5キロメートル、30駅の路線である。一周の所要時間は約64分とされる。2020年3月14日には高輪ゲートウェイ駅が開業し、山手線として49年ぶりの新駅となり、駅数が30になった。
車窓が映す東京の断面
山手線の一周は、東京の異なる都市の表情を連続して映し出す。品川から新橋・有楽町を経て東京に至る東側は、大規模な再開発が続くオフィスと商業の集積地だ。上野から日暮里・田端を経て池袋に向かう北側は、江戸以来の街の骨格が残る地帯で、新幹線や在来線との主要乗換駅が密集する。池袋から新宿・渋谷・大崎を通り品川に戻る南西部は、ここ十数年で最も街の景観が変わったゾーンで、駅前の大型再開発が次々と完成してきた。
車両は2015年11月30日にE235系が営業運転を開始し、現在は全編成がこの系列に統一されている。防犯カメラや車両情報管理システムなど最新の設備を備えた車両だ。1885年に最初の区間が開業したこの路線を走る車両が、世代を重ねるたびに刷新されてきた。技術の更新と路線の継続性が重なる姿は、東京の鉄道インフラに通底するリズムを体現している。
まとめ
山手線は1925年の環状運転開始以来、東京の都市構造の骨格を担ってきた。34.5キロメートル・30駅を約64分で一周するこの路線は、世界有数の利用者数を誇るターミナルを複数束ねる大動脈でもある。一周乗り通して車窓の変化を眺めれば、東京の再開発の現場と古い街並みが交互に現れ、この都市の重層性が自然と伝わってくる。
関連記事:渋谷スクランブルスクエア / 恵比寿ガーデンプレイスタワー
山手線沿線の宿泊先をお探しなら楽天トラベルもご活用ください。
関連リンク
PR※ 以下のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれます。リンク先での購入・予約により当サイトが収益を得る場合があります。
参考・出典
- 山手線 環状運転100周年 サライ.jp https://serai.jp/hobby/1222905
- 山手線の歴史 PLAZA HOMES https://www.plazahomes.co.jp/living-in-tokyo/transportation/yamanoteline/
- 高輪ゲートウェイ駅 開業 TRAICY https://www.traicy.com/posts/20200314148048/