オフィスビル

飯野ビルディング

2011年竣工、千代田区内幸町に立つ地上27階・高さ147mのオフィスビル。海運会社・飯野海運が自社ビルとして1960年の旧館から建て替えた、都心における企業本社ビルの再生例。

飯野ビルディング
写真: Akonnchiroll / CC0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2011年
階数
地上27階/地下5階
高さ
147m
開発
飯野海運株式会社
設計
竹中工務店(設計監修:日建設計)

海運会社が建て直した内幸町の高層棟

東京メトロ日比谷線・千代田線の霞ケ関駅から内幸町方向へ歩いてすぐ、千代田区内幸町二丁目の角地に高さ147メートルのオフィスタワーがある。飯野ビルディング——2011年に竣工した地上27階・地下5階のオフィスビルで、海運・不動産事業を営む飯野海運株式会社が建設主だ。設計は竹中工務店が担い、日建設計が設計監修として参加した。

前身となる旧飯野ビルは1960年(昭和35年)に同じ敷地に建てられた。当時の基準で整備されたビルは、その後50年にわたって使われ続けたが、老朽化と耐震性の問題から建替えが決定した。2011年に新ビルが完成し、飯野海運の本社機能とともに多様なオフィステナントを受け入れる複合オフィスビルとして再生した。旧館より大幅に高さを伸ばした新棟は、1960年代には想定されなかった規模のフロアを提供する。

海運会社が持つビルという存在

飯野海運は1917年(大正6年)創業の海運会社で、タンカーと不動産事業を手がけてきた。企業名を冠したビルを都心の一等地に持ち続けることは、会社の信用力と財力の象徴でもあった。内幸町という立地は霞ケ関の官庁街と日比谷・丸の内の業務地区に挟まれた要衝で、戦後の日本でビジネスの中枢として機能してきた地区だ。

内幸町周辺は汐留シオサイトなど大規模開発が進んだ一方、飯野ビルのような企業本社ビルが散在する独特の構成を保っている。このエリアを夕暮れ時に歩くと、官庁、メディア、商社、海運会社がそれぞれの「顔」を持つビルを並べている都市の様相が見えてくる。

まとめ

飯野ビルディングは2011年竣工、地上27階・高さ147メートル。千代田区内幸町の一等地に海運会社が50年の節目に建て直した本社ビルで、竹中工務店・日建設計の設計による現代的なオフィスタワーだ。霞ケ関から汐留にかけての都心の動線上に立つこのビルを眺めると、日本の産業史がいまも都市の高さに刻まれていることを感じさせる。

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参考・出典

  • 飯野海運株式会社 公式サイト(本社所在地:千代田区内幸町2-1-1)
  • 日本語Wikipedia「飯野ビルディング」(2026年10月参照)
  • 竹中工務店・日建設計 施工記録(竣工2011年・地上27階地下5階・高さ147m)

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