オフィスビル

Otemachi One

2020年2月竣工の大手町大規模複合開発。タワー棟(地上40階・高さ約200m)と三井物産ビル(地上30階・約160m)の二棟で構成され、オフィス・ホテル・ホール・商業を垂直に統合する。設計にはSOMがデザインアーキテクトとして参画した。

Otemachi One
写真: Akonnchiroll / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2020年
階数
地上40階/地下5階
高さ
200m
開発
三井物産・三井不動産
設計
日建設計・鹿島建設設計共同企業体(デザインアーキテクト:SOM)

大手町に誕生した、二棟一体の大規模複合街区

Otemachi Oneは2020年2月に竣工した、東京・大手町を象徴する大規模複合施設だ。千代田区大手町一丁目に位置し、タワー棟と三井物産ビルの二棟で構成される。タワー棟は地上40階・地下5階建て、高さ約200m。三井物産ビルは地上30階・地下5階建て、高さ約160mで、両棟を合わせた延床規模は当時の大手町エリアで最大級とされる。事業主体は三井物産と三井不動産。設計は日建設計と鹿島建設の設計共同企業体が担い、デザインアーキテクトには米国のSOM(スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル)が参加した。

大手町一丁目というロケーションは、連鎖型再開発が段階的に積み上げられてきた場所でもある。2009年竣工のJAビルや2014年竣工の大手町タワーなど複数の世代の再開発ビルが隣接して立ち並び、Otemachi Oneはその文脈の中でも最も新しく、かつ最大規模の到達点として位置づけられている。常盤橋エリアで進行中のさらなる大規模開発への流れを考えると、この施設の竣工はひとつの区切りであると同時に次の展開への橋渡しでもある。

オフィス・ホテル・ホールを一棟に収める設計思想

大手町の超高層ビルは長らく純粋なオフィス棟として建設されてきた。Otemachi Oneはその流れに変化を加え、タワー棟の上層にはホテル機能、共用部には大規模な多目的ホールを組み込んだ複合体として計画されている。農林中央金庫は2022年に同エリアのJAビルから本店をこのタワー棟へ移転させており、金融機関の拠点としての引力も高い。

SOMが担ったデザインは、直線的なカーテンウォールを基調にしつつ水平ラインを強調し、約200mのボリュームが街に与える威圧感を和らげる構成を追求している。二棟の足元には公開空地と低層商業ゾーンが設けられており、大手町の路地に向けて開かれたこの広場は、平日の昼間には多くのビジネスパーソンが行き交う場として機能している。

まとめ

Otemachi Oneは2020年竣工、地上40階・高さ約200mのタワー棟と地上30階・約160mの三井物産ビルからなる複合施設だ。三井物産と三井不動産が主導したこの開発は、オフィスにホテルとホール機能を組み込む設計で大手町の街づくりにひとつの基準を示した。JAビルや大手町タワーとともにこの街区を歩けば、連鎖型再開発がどのように大手町の都市構造を書き換え続けてきたかを実感できるはずだ。

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参考・出典

  • 三井不動産プレスリリース「大手町エリア最大規模の複合開発『Otemachi One』2020年2月23日竣工」https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/0305/
  • SOM公式プロジェクト「Otemachi One」https://www.som.com/projects/otemachi-1-chome-oh-1-project/
  • タワー棟の地上階数は日本語資料(三井不動産PR等)では40階、SOM公式資料では38階と表記が異なる。本記事は日本語公式発表に準拠し40階と記載。

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