オフィスビル

ワテラス

2013年竣工、地上41階・高さ約164mのワテラスタワーを中核とする淡路町の複合再開発。住宅・オフィス・商業・産学連携スペースを積層し、「神田の街に人を留める」ことを目指した市街地再開発事業。

ワテラス
写真: Keramahani / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
千代田区
竣工
2013年
階数
地上41階/地下3階
高さ
164m
開発
淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合(参加組合員:安田不動産・東急不動産・東京建物)
設計
佐藤総合計画

神田・淡路町の街並みに立ち上がった複合タワー

秋葉原と御茶ノ水の中間、神田淡路町二丁目に2013年3月に誕生したワテラスは、地上41階・地下3階・高さ約164mのワテラスタワーと、地上15階のワテラスアネックスからなる複合施設だ。正式名称は「淡路町二丁目西部地区第一種市街地再開発事業」で、淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合が主体となり、安田不動産・東急不動産・東京建物が参加組合員として手がけた。設計は佐藤総合計画が担当している。

タワーの低中層部にはオフィスフロアと商業施設が、上層部には分譲・賃貸の住宅が入る。地上1・2階周辺には広場「淡路広場」を設け、かつて細い路地が入り組んでいた地区に都市的なオープンスペースを生み出した。アネックス棟は産学連携機能を持つ施設として整備されており、地域の大学・研究機関との接続を意識した構成になっている。

「和・輪・環」──神田が培った3つのWA

神田淡路町は江戸期から商工業の集積地として栄え、戦後も中小企業や商店が密集する下町的な雰囲気を保っていた。再開発組合はこの地区が培ってきた「和(伝統)」「輪(人のつながり)」「環(環境)」という三つのWAをコンセプトに掲げ、街が持ってきた関係性を高層タワーへと引き継ごうとした。

住宅・オフィス・商業を一棟に積み重ねる構成は、「働く人だけでなく、暮らす人も神田に留める」という意図を持つ。地方から上京した若い世代が神田に根を張るための住まいと、産学連携の拠点を同じ街区に組み込む発想は、人口流動が激しい都心において街の密度を維持しようとする姿勢の表れとも言える。

まとめ

ワテラスは2013年竣工の地上41階・高さ約164mのタワーで、住宅・オフィス・商業・産学連携の四機能を縦に積み上げた千代田区の複合再開発事業の到達点のひとつだ。秋葉原から徒歩圏の神田淡路町に立ち、広場と高層棟が共存するこの街区は、昭和の路地が大きく変容した現在の姿を見せてくれる。淡路広場に立ち、古い神田の面影を探しながら、新しい都市の形を感じてみるのも一興だろう。

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参考・出典

  • Wikipedia「ワテラス」(竣工2013年3月・タワー地上41階地下3階塔屋1階・高さ164.8m・所在地:千代田区神田淡路町二丁目101番)
  • WATERRAS 公式サイト https://www.waterras.com/about.html

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