オフィスビル

横浜ハンマーヘッド

2019年に開業した横浜・新港ふ頭の複合施設。1914年建設のハンマーヘッドクレーンを保存しながら、客船ターミナル・商業施設・ホテル(インターコンチネンタル横浜Pier 8)を一体化させた港の再生モデル。

横浜ハンマーヘッド
写真: NEO-NEED / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
横浜市中区
竣工
2019年
階数
地上5階
開発
新港ふ頭客船ターミナル株式会社
設計
梓設計

大正の鉄塊が港の新顔を迎える

横浜市中区の新港ふ頭に立つ「横浜ハンマーヘッド」は、2019年10月31日に開業した複合施設である。1914年(大正3年)に建設された「ハンマーヘッドクレーン」を保存・活用しながら、客船ターミナル(CIQ施設)・商業施設・ホテルを5階建ての建物に収めた。設計は梓設計が担当した。

ハンマーヘッドとは、T字形の頭部を持つクレーンの総称で、このクレーンは横浜港の物資荷役を長年支えてきた産業遺産だ。最大吊り上げ能力は150トンに及び、かつて横浜港の国際物流を象徴する存在として働き続けた。施設名はこのクレーンに由来しており、1914年の遺構が2019年の新しい建物と対比的に立ち並ぶ港の風景は、横浜らしい「歴史と現代の共存」をそのまま体現している。

ホテルと客船が共存するターミナルの新形

施設の1〜2階は商業フロアで、地元の食材を使ったレストランやカフェ、雑貨店が入る。3〜5階はIHGのホテルブランド「インターコンチネンタル横浜Pier 8」が占め、173室の客室から横浜港を望む眺望を提供する。建物の一部はCIQ(税関・出入国管理・検疫)機能を持つ国際客船ターミナルとしても機能しており、豪華客船が接岸するたびに旅立ちと帰港の舞台となる。

新港ふ頭は横浜みなとみらい21地区から歩いてアクセスできる距離にあり、赤レンガ倉庫や横浜ワールドポーターズと並ぶ港エリアの観光拠点を形成している。ハンマーヘッドの前の岸壁から眺めるみなとみらいのスカイラインは、横浜を訪れる人々の定番の光景となっている。

まとめ

横浜ハンマーヘッドは、2019年竣工・5階建ての複合施設として新港ふ頭を再生させた建物である。1914年建設の産業遺産クレーンを施設名にも意匠にも取り込みながら、客船ターミナル・商業・ホテルの機能を統合する横浜ならではの港再開発モデルだ。歴史の重さと現代の快適さが交差するこの場所から、横浜港の岸壁を歩いてみてほしい。

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参考・出典

  • 横浜ハンマーヘッド公式サイト
  • 梓設計 プロジェクト情報
  • 横浜市 新港ふ頭客船ターミナル整備事業

地図でみる

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