東雲キャナルコートCODAN
著名建築家6人が街区ごとに設計を分担した都市再生機構の集合住宅群。2003〜2005年に竣工した1,712戸の高層板状建物は、公的住宅の建築的可能性を追求した実験として2005年度グッドデザイン金賞を受賞した。
- 用途
- マンション
- エリア
- 江東区
- 竣工
- 2005年
- 階数
- 地上14階
- 開発
- 都市再生機構(UR)
- 設計
- 山本理顕・伊東豊雄・隈研吾ほか
六人の建築家が描いた、湾岸の集合住宅実験
東京都江東区東雲。臨海副都心への入り口に位置するこのエリアに、都市再生機構(UR)が2003年から2005年にかけて整備した集合住宅群がある。東雲キャナルコートCODAN——6つの街区、総戸数1,712戸からなる大規模な賃貸集合住宅で、街区ごとに異なる建築家が設計を担当したことで、建築界では広く知られるプロジェクトだ。
各街区の担当を挙げると、1街区は山本理顕、2街区は伊東豊雄、3街区は隈研吾、6街区は元倉眞琴・山本圭介・堀啓二と、それぞれ独自の建築的立場を持つ面々が名を連ねる。同一の集合住宅地において、これほど多様な設計者が競作する形式は当時としても例外的であり、それ自体が都市的な実験の場だったといえる。
超高層を避け、板状の高層で問う公共住宅の可能性
特徴的なのは、建物の規模に対して高さが地上14階前後に抑えられていることだ。同じ容積を超高層一棟で処理するのではなく、中高層の板状棟を複数配置することで、街区に光と風が入る空間を確保している。「公団最後のビッグプロジェクト」とも言われたこの事業の背景には、公的住宅が設計・環境の質においていかに都市居住のモデルを示しうるかを問う姿勢が貫かれていた。
2005年度グッドデザイン金賞、2006年の第47回BCS賞(建築業協会賞)を受賞し、完成から20年近くを経た現在も建築の世界では参照されることが多い。辰巳駅から東雲の街を歩いてキャナルコートに入ると、棟ごとに異なるファサードが現れては変わり、同一の団地とは思えない多様さに気づく。
まとめ
東雲キャナルコートCODANは、2003〜2005年に竣工した都市再生機構の大規模集合住宅群だ。6つの街区を6人の建築家が分担し、地上14階前後の板状棟が計1,712戸を収めるこの街区は、日本の公的住宅建築が到達した一つの水準を示している。辰巳駅から東雲の街を抜け、各棟の佇まいを見比べながら歩くと、集合住宅の設計の幅の広さを肌で感じられる。
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関連リンク
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参考・出典
- 東雲キャナルコートCODAN - Wikipedia(街区数6・総戸数1,712戸・竣工2003〜2005年・設計者一覧・グッドデザイン金賞・BCS賞)
- UR都市機構公式サイト 東雲キャナルコートCODAN紹介ページ
- 隈研吾建築都市設計事務所公式サイト プロジェクト「東雲キャナルコート Codan 3街区」