オフィスビル

セルリアンタワー

2001年竣工の地上41階・高さ184メートルの超高層複合ビル。旧東急本社跡地の桜丘町に立ち、ホテル・オフィス・能楽堂・ジャズクラブを縦に重ねた渋谷の多彩なランドマーク。

セルリアンタワー
写真: Syced / CC0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
渋谷区
竣工
2001年
階数
地上41階/地下6階
高さ
184m
延床面積
約106,000㎡
開発
東急電鉄(現 東急)
設計
東急設計コンサルタント

旧東急本社跡地に立ち上がった複合タワー

渋谷駅からほど近い桜丘町の緩やかな坂を上ると、地上41階・地下6階建て、高さ184メートルのタワーが空へ向かって伸びる。2001年3月に竣工したセルリアンタワーだ。天空をイメージさせる「セルリアン(空色)」という名が示すように、このビルは高さだけでなく用途の多様さにおいても渋谷のシンボルとなることを目指した。東急設計コンサルタントが設計を手がけ、東急建設が施工を担当。延床面積は約10万6,000平方メートルにのぼる大規模な複合施設だ。

この敷地は1950年から1992年まで東京急行電鉄の本社が置かれていた場所だ。鉄道を核に沿線開発を推し進めてきた東急が、旧本社跡地に何を建てるかは大きな注目を集めた。答えはホテル・オフィス・レストラン・能楽堂・ジャズクラブを一棟に収めた複合施設だった。上層部の宿泊フロアはセルリアンタワー東急ホテルとして2001年に開業し、渋谷を代表する高級ホテルとして定着している。渋谷の大規模再開発が連続する以前に、この一棟が渋谷の超高層時代を先駆けて切り拓いた。

能楽堂とジャズが同居する異空間

このビルの特異性は高さよりもその中身にある。地下には本格的な舞台を備えた能楽堂が設けられ、伝統芸能の公演が定期的に催されてきた。一方、同じ地下フロアにはジャズクラブも入居し、夜ごとセッションが繰り広げられた。超高層複合ビルの地下に能と即興演奏が同居する——この組み合わせは、渋谷という街の多層性を建物として体現したものといえる。

建物のシルエットは中層部から上層部にかけて少しずつ細くなり、ホテルの客室が広い眺望を確保できるよう設計されている。外装のカーテンウォールは控えめな色調で、派手さよりも上品さを選んだ印象だ。渋谷は2000年代以降、ヒカリエ・スクランブルスクエアといった超高層が次々と生まれたが、セルリアンタワーはそのいずれよりも早く2001年に竣工した先駆けの存在として、桜丘町の丘の上から変わりゆく渋谷を見つめている。

まとめ

セルリアンタワーは2001年竣工、地上41階・高さ184メートル。旧東急本社跡地の桜丘町に立ち、ホテル・オフィス・能楽堂・ジャズクラブという異質な要素を縦に積んで渋谷のランドマークとなった。渋谷駅の喧騒からひとつ坂を上がった静かな立地もこのビルの魅力のひとつ。シルエットを見上げながら、渋谷の多面的な顔をじっくり感じてほしい。

関連記事:渋谷ヒカリエ渋谷スクランブルスクエア渋谷ストリーム

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参考・出典

  • セルリアンタワー - Wikipedia(地上41階・地下6階・高さ184m・2001年3月竣工)
  • 東急建設 施工実績(延床面積106,000㎡・東急設計コンサルタント設計・施工:東急建設)
  • セルリアンタワー公式サイト(住所:渋谷区桜丘町26-1)

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