渋谷キャスト
2017年に東急が開業した地上16階・高さ約67mの複合施設。商業・シェアオフィス・賃貸住宅を縦積みし、大規模再開発とは異なるスケール感で渋谷の街を更新した建物。
- 用途
- オフィスビル
- エリア
- 渋谷区
- 竣工
- 2017年
- 階数
- 地上16階/地下2階
- 高さ
- 66.97m
- 開発
- 東急株式会社
- 設計
- 日本設計
渋谷の「裏側」から生まれた複合施設
スクランブル交差点の喧騒から少し路地を入った渋谷一丁目に、SHIBUYA CAST.——通称「渋谷キャスト」はある。東急が開発し2017年4月に開業した地上16階・地下2階建て、高さ約67メートルの複合施設だ。設計を手がけたのは日本設計で、商業施設・シェアオフィス・賃貸住宅を一棟のなかに縦積みした多用途型の構成をとる。
渋谷という地名を聞いてまず思い浮かぶのは、渋谷スクランブルスクエアや渋谷ヒカリエといった大型の駅前再開発だろう。渋谷キャストはそれとは一線を画す。駅直結ではなく、区内の住宅地にほど近い場所に立つ中規模の複合施設であり、クリエイターやスタートアップが集まる拠点としての役割を担う。大きな資本が大規模にまちを作り替えるのではなく、地域に根ざした小さな賑わいを積み上げようとする発想が、この建物の立ち位置に表れている。
縦積みで描くライフスタイル
渋谷キャストの特徴のひとつは、用途の構成にある。低層部には店舗やギャラリーが入り、中層部にはシェアオフィスが設けられ、上層部には賃貸住宅が並ぶ。それぞれが独立しながらも同じ棟に共存し、働く人・暮らす人・訪れる人が自然と交差する場が生まれている。
建物外周に沿って設けられた回廊や、縦に貫く階段周りの共用スペースは、単なる動線以上の意味を持つ。イベントやマーケットが開かれる場として機能し、テナントと地域住民とが関わりを持てるよう設計されている。2017年という竣工年は、渋谷駅周辺の大型再開発が続々と動き始めていた時期だ。そのなかで渋谷キャストは、大開発とは別の回路で「渋谷らしさ」を更新しようとした試みとして際立っている。
まとめ
渋谷キャスト(SHIBUYA CAST.)は2017年竣工、地上16階・高さ約67メートル。東急が開発し、日本設計が設計した商業・シェアオフィス・住宅の複合施設だ。駅前の超高層開発とは異なるスケールで、渋谷の街の多様性を保つ役割を果たしている。渋谷を歩くとき、交差点の向こうだけでなく、こうした一丁目の路地にも目を向けてみてほしい。
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参考・出典
- 渋谷キャスト - Wikipedia(地上16階・地下2階・高さ66.97m・2017年4月竣工・渋谷区渋谷1丁目・設計:日本設計・大成建設JV)
- SHIBUYA CAST. 公式(東急株式会社開発・商業・シェアオフィス・賃貸住宅の複合施設)
- 日刊建設工業新聞(2017年4月28日開業)
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